注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
日環アリーナ栃木は、2021年開場、栃木県宇都宮市にあるアリーナ。
宇都宮と言えば宇都宮ブレックス、宇都宮ブレックスと言えばブレックスアリーナ宇都宮。
一方この日環アリーナ栃木は、2022年のとちぎ国体を目的として作られたアリーナ。
収容人数もブレックスアリーナより多く、宇都宮ブレックスの試合も今後年に数試合程度は引き続き行われることになるだろう。
ただ宇都宮ブレックスは新アリーナを作ることになっており、恐らくこの日環アリーナ栃木が本格的にホームアリーナになることは無いだろうと思われる。
(新アリーナの計画が頓挫するとかいうことがなければ…)
そして日環アリーナ栃木は2021年4月1日にオープンしたが、今回観戦した試合は2021年4月3日名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦、正真正銘のこけら落としとなる試合である。
そんな記念すべき一戦の雰囲気も含めてお届けしたい。
【アクセス】
最寄まで★★☆☆☆
最寄は東武宇都宮線の西川田駅。基本的にはローカル線といった雰囲気で、都心からの移動にはあんまり向いていない。
余談だが、途中には「おもちゃのまち」という駅がある。これは玩具メーカーの工場が多くあることに由来する、れっきとした地名である(一丁目から五丁目まである)。
またJR雀宮駅からもアクセス可能。都心から行く場合にはこちらにお世話になる可能性が高いだろう。
ただし、駅前にはろくにお店はないことは覚えておいてください。
最寄から★★★☆☆
西川田駅からは徒歩25分ほど。
道中には栃木SCの移転がうわさされるカンセキスタジアムとちぎや、
とちのきファミリーランドがあり、景色としては飽きない。
ただし、その代わり道が結構分かりにくいのでその点は注意。
一方、雀宮駅からは臨時無料バスが出るので安心だ。
徒歩でも30分ちょっとで行ける。
【観戦環境】★★★★☆
こけら落としゲームということもあり、アリーナ内はピカピカ。とても快適だ。
ただし少しケチって3階席の端っこにしたところ、さすがにちょっと見にくかった。これに関しては私のせいだが…。
ただ、ゴール裏のスペースが大きく空いているのは気になる。
これだけ空いているとさすがにちょっと見づらいのではなかろうか。
アリーナの入り口は二階部分にあり、アリーナに入るとこの二階席が目の前に入ってくる。
ここからなら快適に観戦できるだろう。
入場ゲートを入るとこの吹き抜けの空間に入る。右側がメインアリーナ、左側がサブアリーナ。
今回はサブアリーナでグッズを販売していたが、なかなかの行列の長さだった。
ただ、アリーナの規模の割にちょっとコンコースが狭いのは気になる。
これだけの大きさのアリーナだからもうちょっと広くてもいいような。今更どうしようもないだろうが。
3階部分のコンコース。
青い部分にはところどころ距離の表示がしてあり、ランニングをすることができるようだ。
でもどういうタイミングで走るんだろう…?さすがに試合開催時に走ったら迷惑だよな…。
【雰囲気】★★★★★
コロナ禍ということで声を出すことはできないが、アリーナ全体で統率の取れた応援をするあたりはさすがBリーグナンバーワンの一体感を誇る宇都宮ブレックスと言ったところか。
写真を見ても、びっしり黄色いTシャツで会場が埋まっていることがよく分かるだろう。
2階席3階席関係なく、会場全体が手をたたきブレックスの応援で包み込んでいく。
もちろんヤジが飛ぶようなこともなかったし、みんながルールを守り極めて気持ちいい観戦体験をさせてくれるのがこのブレックスというチームだ。
そして栃木SCの時と同じく、相手チームの選手、ヘッドコーチ紹介でも会場全体から拍手が鳴りやまなかった。
栃木ではそういう文化があるのだろうか?
栃木SCの試合を観戦したときの感想はこちら。
またこの日はアリーナのこけら落としということもあり、試合前には日環アリーナ栃木のシルエットが浮かび上がってくる特別な映像が流されたり、この日限定のグッズも売られたりした。
ブレックスの演出は千葉ジェッツなどに比べると決して派手ではないが、なんかこう痒い所に手が届くというか、お客さんの心をくすぐることをやってくれるようなイメージだ。
千葉ジェッツのド派手な演出についてはこちら。
試合中はこのようにマスコットのブレッキーが中央に映し出され、「LET'S GO TOCHIGI」の文字と共に手をたたくタイミングを教えてくれる。
というか、応援自体は会場に行けば誰でも応援の仕方は分かるくらい簡単なものだが、この映像で会場全体の一体感が増すというわけだ。
なお、この日はこけら落としとあって栃木県知事もご挨拶。
相手が名古屋であることにかけ、「徳川家康の生まれの地は愛知だが、最期の地としては栃木を選んだ」「試合には宇都宮が勝つ」「名古屋に行った際には味噌カツを食べましょう」など、言いたい放題言って帰っていった。
【グルメ】
この日はコロナ対策の一環で飲食物の販売は無し。
飲食に関してはBリーグ内でも対応が分かれているようだが、この辺は統一しなくてもいいんだろうかね?
お腹が空いたので、歩いて5分ほどのところにある喜多方ラーメンを食べる。
うっかりチャーシュー丼までつけてしまった。
【街との一体感】★★★★☆
西川田駅はカンセキスタジアムの最寄ということもあり、基本的には栃木SCの応援で染まっている。
将来的にはこちらにホームを移すことになるかもしれない。
ただ、西川田駅からアリーナに向かう途中には宇都宮ブレックスと栃木SCを応援しているらしきお店がいくつかあった。
宇都宮市内を歩いているとこういったお店をいくつも見ることができる。本当に隅々までブレックスが浸透しているんだなあ、と実感させられる。
【満足度】★★★★★
ブレックスアリーナに比べるとアクセスは少し悪いのだが、その分多くのお客さんを収容できるし、もちろん出来立てなのでピカピカの快適なアリーナだ。
なにより、Bリーグトップクラスと言えるアリーナの一体感はこの日環アリーナ栃木でも変わらず体感することができる。
でもまあ、これだけ立派なアリーナができたのに新アリーナの計画はまた別にあるっていうんだから、宇都宮ブレックスの底力はすごい。
もし万が一新アリーナの計画がうまくいかなかったら、こっちをしばらくホームアリーナとして使うのもいいかも。
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