このコラムもめでたく51回目を迎えることになりました!
って、ちょっと中途半端ですよね?
しかし日本で「51」と言えば、あの男しかいません!
そう、背番号51、日本が世界に誇るスーパースターイチロー!
というわけで今回は、2004年のメジャーシーズン安打記録達成の瞬間を仮病を使ってまで生で見て、2009年のWBC決勝での決勝タイムリーの瞬間を大声を上げながら観戦し、2019年引退試合を東京ドームで涙を流しながら観戦した私がイチローを語ります。
1.イチローの紹介
まあ、今更イチローを紹介するのもどうかと思いますが…。せっかくなのでかるーくご紹介します。
なるべくあまり知られてなさそうなところをかいつまんでおきましょう。
イチローは本名鈴木一朗(一郎ではない)、1973年10月22日生まれの48歳。そう、偶然ではありますがついこないだ誕生日だったのです。
一朗ではありますが、次男です。っていうのは割と常識なんでしょうかね。祖父の名前から「一」を取っていて、孫はみんな「一」がついているそうです。
お兄さんの一泰さんはデザイナーや建築士など幅広く活躍している、こちらも「イチ」流の人です。鈴木家は才能豊か。
小学生の頃から父と共にバッティングセンターに通いつめ、選球眼を磨くためたとえもったいなくてもボール球を見逃したり、球速を速くするためイチロー用の特別なスプリングに交換したりしながら打撃を磨いていきました。
ちなみに同時期、のちに2000本安打を達成し侍ジャパン監督になった稲葉篤紀も同じバッティングセンターで打撃を磨いていたというのは有名な話です。
そのバッティングセンターからしたら宝くじが2本当たったようなものでしょうね。
その後愛工大名電高校に入学すると、高校通算で打率.501、本塁打19本、二塁打74本、三塁打28本、盗塁131という、水島新司の漫画にも出てこなそうな成績を残しました。いや、山田太郎はもっと打ってたかな…。
ともかく、高校では他を寄せ付けないバッティング技術を見せつけたのです。ただ、いわゆるスラッガータイプではなかったので、プロのスカウトからの評価は極めて高いというわけではなかったようです。
この辺のお話は下の記事にまとめております。
オリックスに4位で入団するも、あまりの奇抜な打撃理論から一軍の監督、コーチに理解されませんでした。そのため、一軍で打撃をいじられ、二軍に落ちて自分の打撃を確立する、というのを繰り返していました。
そんな中でも二軍の河村コーチと独特の振り子打法を磨き上げ、1994年に仰木彬監督、新井宏昌コーチが就任すると登録名を「イチロー」に変更、当時のプロ野球新記録となる210安打、69試合連続出塁などとんでもない記録を次々に打ち立てました。
まあ、その後の活躍はご存じの通りです(適当)。
せっかくなのでイチローの主な記録を少しだけ書いておきます。少しだけ。
日米通算4367安打(ギネス記録)
メジャーシーズン最多262安打(トップ10はイチロー以外すべて第二次大戦以前の記録。イチローだけタイムスリップしている。ちなみに10位もイチロー242安打)
10年連続シーズン200安打、10年連続ゴールドグラブ賞(未来永劫出てこなそう)
…まあ、すごいっすよね。説明も不要でしょう。
2.イチローの生き方
そんなイチローですが、もちろん名言を多く残しています。というか、一言一言がすべて名言なのですが…。
愛知でともに汗を流した稲葉との対談動画でも、名言がボロボロ出てきています。
ネット上にはイチローのインタビューの動画がたくさんありますが、どれを見ても名言だらけというか、自分の人生というのを考えさせられますよね。
まあ、普通の人はどう頑張ってもイチローにはなれないんですけどね…(笑)そこがまたスーパースターイチローたるゆえんですよね。
でも人生のどこかで背伸びをするのも大事なことなのかもしれません。
【全編】イチロー選手が引退会見「後悔などあろうはずがない」(2019年3月21日)
あとは引退会見なんかも、それなりには長いですが食い入るように見ました。イチローの全てが詰まっている会見でしょう。
イチローの言葉の本質的なところでいえば、「継続の大切さ」、「回り道の大切さ」というところではないでしょうか。
今の日本人(私も含めてですが)はとにかく効率を重視し、正解までの最短距離を追ってしまいがちですが、イチローは回り道をしながらでも自分の体、そして野球のことを考え続けて頂までたどり着いたように思います。
イチローのように何かを成し遂げるためには、ひたすらに継続し、自分をブラッシュアップしていく以外の方法はないのでしょう。
世の中によくある○○法みたいなのにすがって成功までの道を楽しようとしている人にはイチローの生き方を勉強してほしいなと思いますね。
3.イチローの意外な一面
そんな求道者みたいなイチローですが、非常に人間臭い部分も持ち合わせています。ここではそんなイチローの意外な一面をまとめてみようと思います。
・バスケがめちゃくちゃ下手
私はこの動画を見て衝撃を受けました。多分バスケだけなら私の方がうまいんじゃないでしょうか。
イチローは野球においては走攻守すべてが一流のプレイヤーですが、それ以外のスポーツの才能は一切なかったようです…(笑)
それだけ野球に関して努力してきたということの裏返しでもありますけどね。
・犬好き
奥さんとの間に子供はおりませんが、イチローと奥さんの名前から一文字ずつ取ってつけられた「一弓」という犬を飼っておりました。
しかしイチローが引退した後の2019年夏に17歳で亡くなっていたそうです。イチローの引退を見届けられてよかったのかもしれませんね。
その代わりに一弓の祖父の血を継ぐ姉妹二匹を飼い始めました。名前は「姫弓(ききゅう)」、「天朗(てんろ)」といい、こちらもイチローが命名。
引退後の人生を奥さんと犬と共ににぎやかに過ごしているようです。
・ゲーム好き
ゲームは子供のころから遊んでいて、特にドラクエなんかは一通りクリアしているそうです。野球漬けかと思っていたら意外にゲームで遊ぶ時間くらいはあったんですね。
実際にイチロー記念館に行くと子供の頃遊んでいたドラクエのカセットが展示されているみたいです。
そんなもの展示されてたら普通の人は恥ずかしいでしょうが、イチローはどう思ってるんでしょうね(笑)
あとは発言の中でファミスタのぴのが出てきたりしているので、ファミコンは結構遊んでたみたいですね。
・超偏食家
朝食には毎日毎日カレーを食べていた、というのは有名な話ですが、とにかく野菜嫌いで偏食家です。このあたりは一般人はマネしちゃいけないかもしれませんが…(笑)
イチロー、「週6牛タン」「カレーを嫌いな理由が見つからない」 人間イチローが毎日の生活からリーダー論まで語り尽くす SMBC日興証券新WEB動画「人生100年 イチロー人生すごろく」
それに加えてユンケルも毎日飲んでいてCMにも出演していましたし、神戸にいるときは週に6回牛タンを食べてるみたいです。1日は牛タン休みを入れているのかと思ったら、ただお店が定休日だからという理由(笑)
食事でも変人なところが垣間見えております。
・ダウンタウンの浜ちゃんと仲がいい
この動画好きでたまに見ます(笑)
これ以外にも二人は時々絡んでおりますし、相性は良さそうです。
意外とバラエティーにも出たりしていて、利きユンケルなんかもやったことがあります。外してましたけど(笑)
・エイミーさんとの交流
クールなイメージのあるイチローですが、シアトルで「イチメーター」(イチローの安打数をカウントするボード)を作っていたエイミーさんのことをとても大事にしています。
記録や移籍などの節目のたびにイチローはサインやグッズ、メッセージを送っていました。追っかけもここまでやれば立派なものですね。
ちなみに、メジャーシーズン安打記録を達成した2004年のイチメーターはアメリカ野球殿堂に展示されているようです。こういった粋なところが実にアメリカらしいですよね。
・故郷への思い
メジャー初の日本人野手として先陣を切ったイチローですが、第二の故郷と言える神戸、そして日本への思いはひときわ強いようです。
神戸については、メジャーにわたった後も毎年神戸で自主トレを行っていましたし、引退後は神戸で草野球をするなど野球人としてのイチローは神戸という地を常に大切にしてきました。
これからも神戸とは一生付き合っていくと断言しています。そんな神戸にプロ野球球団がないのが実に寂しい…。
こちらもご参考ください。
そして日本に対する思いも強くもっています。2009年のWBCに日本代表として出場したのはその表れでしょう。
イチローのような選手がWBCという歴史のない大会に出場すること自体メリットは薄く、実際この年はWBCの影響で不調が続き苦しむシーズンとなりました。
それでもイチローはWBCに出場し、決勝で決勝点となるタイムリーを放ちました。この時のインタビューで「ほぼイキかけました」という名言を残していますね。
こんなに楽しそうなイチローはなかなか見られません(笑)
4.まとめ
数々の不滅の記録を打ち立てながら、さまざまな人間臭い面を持つイチロー。そんなところに人は惹かれてしまうのでしょう。
そんなイチローの引退後の人生もまた人を惹きつけるものです。普通なら解説者をやったりコーチや監督をやったりするものですが、高校生に教えに行ったり、草野球で素人相手に完封したり、まさに自由奔放(笑)
相変わらずトレーニングも続けていて140㎞のボールを投げられるようですし、まったくイチローのやることは凡人にはよく分かりません。
そんなイチローの人生を見ながら生きていける今の時代の人は幸せなんだと思います。これからのイチローが歩む道を私も楽しみにしたいと思います。
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