スタ辞苑〜全国スタジアム観戦記〜

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読売ジャイアンツ球場~重いコンダラ~

注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大の情報を元にしています

【概要】

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読売ジャイアンツ球場は、1985年開場、神奈川県川崎市にある読売ジャイアンツ2軍本拠地。

勘違いされがちだが、東京ではなく神奈川にある。

 

かつて巨人の2軍は多摩川の河川敷にある球場を本拠地としていた。

しかしなにせ多摩川のそばにあるため雨天時は使用できず、また国有地にあったために施設を拡充することもできなかった。

 

こうした状況から、遊園地であるよみうりランドの敷地に作られたのがこのジャイアンツ球場、そして室内練習場や合宿所などの各設備である。

移転直後は観戦設備が不十分で観客からも不評だったようだが、2005年にはネット裏にスタンドができようやく落ち着いて試合が見られるようになった。

 

現在ではホークスをはじめ二軍設備を充実させるチームが増えているが、このジャイアンツ球場をはじめとした二軍施設はそうした流れの先駆けといえるだろう。

実際下手な球団の一軍設備より充実していると言われた時代もあり、野茂英雄も練習に訪れたことがある。

 

なお、現在では2023年、ここから徒歩10分ほどの場所に「TOKYO GIANTS TOWN」を作り、そちらに二軍の本拠となる球場が建設される。その後このジャイアンツ球場は三軍の本拠地となる予定だ。

ホークスと巨人で、二軍、三軍施設の充実ぶりを争っている状況である。この金満二球団に追随するチームは現れるだろうか…。

【アクセス】

最寄まで★★★☆☆

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最寄は京王よみうりランド駅。新宿駅から一本ではあるが、かなりの距離がある。

まあ、遊園地に行くと思えばかなりアクセスは良い部類だけど。

 

最寄から★★★☆☆

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京王よみうりランド駅からは徒歩10分。大きく分けてこの「巨人への道」ルートと、


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「よみうりV通り」の2パターンの行き方がある。

簡単にいうと階段で行くか、上り坂で行くか、ということだ。どちらにせよかなり足に負担がかかることは覚悟しないとならない。


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巨人への道ルートでは、道中かなりの絶景を楽しむことができる。

よみうりランドへ向かう山を登るゴンドラがいいアクセントになっている。


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階段を上ると、長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督の書いた「巨人への道」の文字を拝むことができる。


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一方のよみうりV通りもなかなかの急坂だ。


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道中、それぞれの背番号の選手、監督、コーチの手形を楽しむことができる。

今は巨人にいない選手のものもあり、なかなか貴重なものだ。

なお、肝心の王・長嶋の二人の手形はない。

 

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ちなみに近くにある丘の湯では、試合のチケットを見せるとタオルを無料で貸し出してくれるサービスを行っている。

坂を登って疲れた足には最適だが、駅とは逆方向なのが少しネック。

 

また、よみうりランドも試合のチケットを見せれば割引を受けられるが、試合が終わるのが大体午後4時とかなのであんまり現実的ではない

どうしてもコースターだけ乗りたいとかならいいかもしれないが。

 

【観戦環境】★★★★☆

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まあまあファールグラウンドは広いが、それでもコンパクトな球場なので割と選手を近くに感じることができる。

ただ屋根があるのはこの写真の一角だけなので、日差しや雨はある程度覚悟が必要。

 

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ブルペンも席のすぐ近くにはあるが、角度的に立ち上がらないと見えない位置にある。

さすがに試合中通路に立ってブルペンを見るのはマナー違反なので、実質ブルペンは楽しめないと言っていい。


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スクリーンはこんな感じ。

一応東京ドームと同じような演出はできるようだが、いかんせん画面も音響も小さいので盛り上がるというところまではいかない。

まあ二軍だしな。


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ちなみにネット裏でもボールカウントの表示ができるようになっている。

どちらかというと選手用だろうが。


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またコロナ対策の一環で除菌シートを配っているようだ。

いろんなところにアルコールのボトルが置いてあるし、そのあたりはさすがにぬかりがない。

 

【雰囲気】★★★★☆

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この写真の通り、バックスクリーンの向かって右側が、左側がになっていて、外野に席など作ることは一切できない。

よくもまあこんな場所に球場を作ったなと感心するが、おかげで自然を楽しめるし、また景色もいい。


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その一方で球場の横にはゴンドラが走っているし、よみうりランドからはジェットコースターの轟音悲鳴が響いてくる。

こんな摩訶不思議な光景を楽しめる球場は他にはなかなか無いだろう。

 

しかし、東京ドームの隣にも遊園地があるし、巨人は遊園地が好きなんだなあ。

sportskansen.hatenablog.jp

東京ドームについてはこちら。

 

【グルメ】★★★★☆

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球場のコンコースには売店があり、軽食であれば購入することができる。


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ただ、ここで買ったものはどうみてもレンジでチンしたものだった。

しかもレンジでチンする時間がかかるため長蛇の列ができる。はっきり言ってここで買うのはお勧めできない。


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一方、球場の横にちょっとした飲食スペースがあり、そこで売られていた東京しゃもを使った親子丼は満足度バツグン!

ただこちらの方はやっているかどうか不定期なので、もしここにお店がなかったら諦めて何も買わないほうがよいだろう。

 

…というか、東京ドームにもこのお店出してほしいんですけど…。

 

【街との一体感】★★★☆☆

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もっと巨人の街、という感じが出ているのかと思っていたが、基本的にはよみうりランドの存在感が大きく、巨人はそのおまけという感じであった。

 

ただ今後上記のTOKYO GIANTS TOWNが完成したら、またこの構図も変わってくるだろう。

そちらが完成したらぜひ再訪したいところだ。

 

【満足度】★★★★☆

少しアクセスはよろしくないが、美味しい親子丼も楽しめるし、山あいで自然も豊かだし、そしてプロの野球も気軽に楽しめるしで休日のんびり野球を楽しむにはとてもいい球場だと感じた。

 

それにしても、試合後にお風呂を楽しめるのは良かったなあ…。混んでたからじっくり楽しむことはできなかったけど、それでも充実した休日を過ごせた満足感はあった。

 

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