スタ辞苑〜全国スタジアム観戦記〜

スポーツをもっと面白く観るためのスタジアムガイド発信中!毎週金曜日18時+α更新予定。

MENU

韓国のスポーツ界を知ろうの巻~日本と同じで違う国~【コラムその108】

日本から一番近い外国、それが韓国です。

まあ、見方によってはロシアの方が近いかもしれませんが、その辺の事情は考えないことにして…。

 

日本人と韓国人は肌の色も同じ、地球規模で考えればだいたい同じ民族です(あくまでも地球規模で)。

少なくとも、文化的には日本に一番近いのが韓国と言って間違いないでしょう。

 

でも、韓国のスポーツ界については意外と知りません。私も分かりません。

そこで、今回は韓国のスポーツについて学んでいきたいと思います!日本との共通点、あるいは違いが見えてくるかも?

 

1.KBOリーグ

まずはやっぱり野球から。韓国も日本と同じく野球がとても盛んな国です。

WBC決勝での激闘は忘れられない人も多いでしょう。

 

そんな韓国のプロ野球、通称KBOリーグは1981年に開幕。

日本のプロ野球に比べるとだいぶ歴史は浅いものの、実は観客動員ではメジャーリーグ、日本プロ野球に次ぐ世界3位を誇る、世界有数のスポーツリーグなのです。

 

現在のKBOリーグは1リーグ10球団制。それぞれにはサムスンやLGといった韓国を代表する大企業がついていますが、その中には日本でおなじみのロッテの名前も。

 

ロッテは日本の企業なのか韓国の企業なのかいまいちわかりにくいところですが、順番としては1948年に日本で創業されてから1966年に韓国に事業を拡大した、とのことです。

今は売り上げの9割が韓国らしいですが。

 

話がそれましたが、KBOリーグの10球団のうち3球団は首都ソウルに固まっているようです。それだけソウルが大都市ということなんでしょうね。

 

シーズンの最後、ポストシーズンを勝ち上がった2チームで争われるのが韓国シリーズ

ここ5年ほどは毎年違うチームが優勝しており、割と戦力の均衡が図られているのかな、という風に感じます。

日本ではホークスの一強時代がしばらく続いていましたからね(ひと段落はしましたが)。

 

またリーグの特徴として、非常に打高投低の傾向がみられることが挙げられます。

日本ではまだ現れていない打率4割越えの記録も残っていますし、イ・スンヨプ選手が2003年に56本塁打を放ってしばらくアジア人最多記録を持っていたこともありました(今はヤクルトの村上選手が並びましたね)。

 

2.Kリーグ

一方、韓国のプロサッカーリーグと言えばKリーグ

開幕は韓国プロ野球が始まってから2年後、1983年のこと。日本のJリーグ開幕が1993年なので、プロサッカーリーグに関しては韓国の方が歴史が長いことになります。

 

開幕に当たっては当時の大統領が、民主化を要求する民衆の不平不満をそらすための手段の一つとしてサッカーが利用された、というなかなかにきな臭い思惑もあったようです。

ヨーロッパのサッカーも民衆の不平不満のはけ口でしたしね…。ある意味正しいサッカーの在り方というか、間違っているともいうか。

 

開幕当初は完全なプロリーグではなかったようですが、これはオリンピックに向けてアマチュア選手を育成するという意図もあったようです。

ただし1987年には開幕当初の5クラブすべてがプロになりました。

 

1990年代にはJリーグ同様観客動員減に苦しむも、Jリーグと同様地域密着を推し進めていくことで復活していきました。

観客動員増への一番のカンフル剤は地域密着、ということですね。

 

地域密着の効果についてはこちら。

sportskansen.hatenablog.jp

 

そんなKリーグを揺るがしたのは、2011年に発覚した八百長事件です。

Kリーグでは日本と同様スポーツくじTOTOが発売されているのですが、それを悪用して利益を得ようとする暴力団が選手と間接的に接触し、試合結果を操作しようとしました。

 

この影響はかなり大きく、全体で21試合の結果が操作され、関わった選手たちは永久追放も含めた厳しい処分が下されました。

 

さらにそれと並行して前述の韓国プロ野球、バレーボールのVリーグ、バスケットボールリーグでも八百長が発覚、韓国スポーツ界全体を巻き込む大事件となってしまいました。

 

アメリカのメジャーリーグ(ブラックソックス事件)や日本プロ野球(黒い霧事件)でもかつて八百長が大問題となったことがありましたが、プロスポーツの黎明期には八百長が付きまとうものなのかもしれません…。

 

さて、クラブ一覧を改めて見てみますと、ヒュンダイやSKといった大企業のクラブもある一方、城南FCのような市民クラブもあることが分かります。

これは前述の通り地域密着を推し進めた結果ですが、この大企業のクラブと市民クラブが入り混じっている感じもなんだかJリーグと似ていますね。

ただし、ここ10シーズンでは全北現代モータースが7度優勝しており、ほぼ1強のような状態になっています。

 

またアジアチャンピオンズリーグにおいてはKリーグのクラブで最多の12回の優勝を誇っており、これは日本の8回を上回る数字です。

日本より10年早くプロリーグができたのですから、それがこの結果に表れているということなのでしょう。

中国サッカーが落ち込む中で東アジアの日本のライバルは実質韓国だけになっていますから、なんとかそこを打ち破る実力をJリーグも付けたいですね。

 

3.韓国が強い競技はどれ?

続いて、オリンピックから韓国スポーツの強みを探してみましょう。

 

まずずらっとメダル数を見てみると、アーチェリーで金27個、銀9個、銅7個と圧倒的であることが分かります。

また射撃も金7個、銀9個、銅1個とかなり多くなっているほか、冬季オリンピックではショートトラックで金24個、銀13個、銅11個とこちらも圧倒的。

 

これらは肉体ももちろんですが、特にメンタル面が問われる競技が多いように思います。確かに韓国人、メンタルすごい強そうだしなあ…。

 

またお家芸のテコンドーでも金12個、銀3個、銅7個を獲得しているほか、意外と柔道でも金11個、銀17個、銅18個を獲得、さらにレスリングやボクシングでも多くのメダルを獲得しています。

格闘技全般が強い感じがしますが、肉体もメンタルも強い人が多い、ということでしょうか…。

 

一方で体操、競泳、陸上競技、あるいはスキージャンプなどはメダルも獲得してはいるものの日本よりは少ないというところ。

 

どうやら運動の基礎的な部分が問われる競技はあまり得意ではないようです。

オリンピックのメダルから似ているようで違う日本と韓国の国民性が見えてくるのが面白いですね。

 

4.韓国の教育におけるスポーツ

最後に、韓国の教育におけるスポーツの立ち位置についてみてみましょう。

日本では当たり前にある部活文化ですが、韓国には部活はありません

 

ではなぜ多くのアスリートがいるのかというと、韓国でスポーツを行う人はその競技のエリートだけだからです。

日本ではスポーツに秀でている子でも一応最低限は勉強し(身についているかはともかく…)、逆に学業に優れている子でも部活でスポーツをやることがありますが、韓国ではそれらがはっきり分けられている、というわけです。

 

どちらがいいとか、悪いとかいうことはないとは思うのですが、韓国はスポーツにしろ学業にしろエリートでないと生き残れない…という厳しい事情が垣間見えます。実際、競争から外れてしまうと食い扶持を探すのも大変なようです。

私はやっぱり、日本スタイルでいいかな…。

 

5.まとめ

以上、韓国のスポーツ界について調べてみました。

文化的にはかなり日本と近いのは間違いないものの、やはりところどころ大きな違いもあってつぶさに見ていくと面白いものです。

 

そして何より、日韓戦は一時よりは落ち着いているもののやはり盛り上がるものです。

過去にはまあいろいろ問題もありましたが、それだけ熱くなれるものがあるというのは悪いことばかりでもありません。

ぜひお互いリスペクトをもって、これからも熱い試合を見せてほしいものです。

 

他のコラムはこちらからどうぞ↓

sportskansen.hatenablog.jp