注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
下関競艇場は、1954年開業、山口県下関市にある競艇場。
開場当初は下関の財政も火の車だったため、地元の漁業組合や対岸の北九州との折衝もあったものの力ずくで作り上げたらしい。
財政の厳しかった下関市にとっては、競艇場ができるかどうかは当時死活問題だったようだ。
テレビCMは山口県で放映されていて県民にも結構おなじみらしいが、前述の影響で対岸の北九州ではしばらくCMが流されなかったとのこと。
日の入りが比較的遅いことを生かして、1983年には当時日本初の試みだった薄暮開催を行ったほか、2017年からはナイター専用の競艇場となっている。
ネットで手軽にレースを見て舟券を買える現代では、他の場所でレースをやっていないスキマ時間を見つけて開催するのも大事なのかもしれないなあ。
【アクセス】
最寄まで★★★☆☆
最寄はJR長府駅。下関から3駅、新下関から1駅という好立地。
本数も一時間に2~3本程度で、山口県という場所柄を考えるとそれなりの高頻度で走っている。
ただナイター専用の競艇場なのであんまり夜遅いと電車の本数は減る。
下関競艇まで大急ぎで来た嵐の山口旅行記はこちら。
最寄から★★★★☆
長府駅からは徒歩10分少々。
グーグルマップでの見た目では近いが、入り口は駅から離れたところにあるので結構遠く感じる。
大通りに突き当たったらファミレスのジョイフルのところで左に曲がって後はほぼまっすぐだ。
ジョイフルは九州を中心に展開しているので、本州と言えど下関は九州の影響が大きいのが感じられる。
【観戦環境】★★★★☆
場末の競艇場みたいなのをイメージしていたが、全体的に施設はかなり新しくてキレイ。
ナイター照明もかなり明るく不便さはほとんどない。
誰もいないスタンドの前をモンキーターンしていく。
天気に左右されないのは良いが、ガラスがあるのでボートの轟音を生で感じることは難しい。
ビジョンもデカいし、設備的にはかなり充実している。
行く前にイメージしていた古臭い感じとはだいぶ違った。
場内もとてもキレイでオシャレ。競艇って儲かるんすね…。
闇に浮かぶ照明塔がまたエモい。照明塔ほんと大好き。
一方で外に目を向けると、なかなかの漆黒の闇だ。
場内には体育館のステージみたいなところがあり、ちょっとしたイベントも行えるようになっているようだ。
どんなイベントが行われているのかは分からないが…。
1階からだと一応生でボートを走っていくところは見えるが、柵があるのでかなり見にくい。
事故の多いボートゆえの安全対策なのかもしれないが…。
外には謎の銅像があった。
調べてみると笹川良一というモーターボートの発展に大きく寄与した人物らしいが、良くも悪くもいろいろ巻き起こした人物のようである。
昭和にはそういう人いっぱいいたよね…。
【雰囲気】★★★☆☆
新しくて施設自体は快適だが、ナイターという事情もあってか客は少ない。
田舎は夜お店とか閉まっちゃうし、あんまり夜出歩かなそうだもんな…。
今はネットで舟券を販売できるから、夜にレースをやるってだけでも大きな意味があるのかもしれない。
人少なくて快適だし悪いことばかりでもない(活気はないが)。
【グルメ】★★★★☆
場内にあるまともにご飯を食べられる場所はここだけっぽい。
店名のマリンカフェも手書きだし、なんだかここだけ時が止まっているようだ…。
名物のくじらロールは下関らしいくじらカツをサクッといただける。
こういうのがあるだけでも観光気分になれていいね。なかなかおいしかった。
他にも焼きそば250円など、とにかく全体的に破格の安さなのが特徴。安すぎる。
お菓子を売っているコーナーもあるが、なぜかパンの耳がそのまま置かれている。
多分持って行っていいんだろうけど、いつどういう用途で使えばいいんだろ…。
私は特にご飯には困っていないのでもらいませんでした。
【満足度】★★★☆☆
場末の競艇場の雰囲気を味わえるかと思ったら施設自体は新しくてキレイだし、でも一方でお客さんは少なくて活気はあんまりないし、っていうあべこべな競艇場でした。
ただ施設自体の新しさを見ると、夜にレースをやるっていうだけでもそれなりに儲かるんだろうなとは思う。
とりあえず少なくともよっぽどのもの好きでなければわざわざ遠くから来るような場所ではないだろう。
とはいえ下関にいても夜あんまりやることないだろうし、この時間帯に暇で暇でどうしようもなくて何かしたいという人にはちょうどいいかも。
索引を作りました!
他のスタジアム・アリーナは↓からどうぞ