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日本ハンドボールは生まれ変わるか~リーグH~【コラムその177】

2024年、日本でひっそり新しいリーグが始まりました。

その名は「リーグH」

 

これは、長年行われてきた日本ハンドボールリーグの新しい愛称です。

今回はそんなリーグHを解剖していきます。

1.そもそもハンドボールってどんなスポーツ?

そもそも、ハンドボールってどんなスポーツなのでしょうか?

wikipediaを読んでもいいのですが、面倒くさいのでChatGPTに教えてもらいました。

基本ルール

  1. 試合時間

    • 前後半各30分(計60分)

    • ハーフタイムは10分

    • 延長戦(同点の場合):5分ハーフ×2回

  2. 得点の方法

    • シュートを相手ゴールに投げ入れると1点。

    • ゴールキーパーエリア(ゴールエリア)内には、キーパー以外の選手は入れない。

  3. ボールの扱い

    • ドリブル可能(バスケットボールのようにバウンドさせて進める)

    • 3歩ルール(ボールを持った状態で3歩までなら歩ける)

    • 3秒ルール(ボールを持ったまま3秒以上動かないのは反則)

  4. パスとシュート

    • 手でパスやシュートを行う(足で蹴るのは基本的に禁止)

    • 相手を押したり、叩いたりするのは反則(ディフェンスは正当な方法で行う)

🔹主な反則

  • オフェンスファウル(相手を押したり、突き飛ばしたり)

  • ディフェンスファウル(不正なタックルやホールディング)

  • ダブルドリブル(ドリブル後にボールを持って止まり、再びドリブルをする)

  • ゴールエリア侵入(フィールドプレーヤーがゴールエリアに入る)

🔹ペナルティと罰則

  • フリースロー(軽度な反則後の再開)

  • 7mスロー(サッカーのPKのようなペナルティシュート)

  • 2分間退場(悪質なファウルや繰り返しの反則)

  • レッドカード(一発退場)

ハンドボールはスピーディーで攻守の切り替えが早いスポーツなので、試合がとてもダイナミックです!

 

うーん、でいいですねえ。良い時代になりましたわ。

19世紀末に生まれたハンドボールはサッカーに起源を持っており、元々は11人制でフィールドやゴール、ボールもサッカーと同じものを使っていました。

 

ただ7人制の方が少人数で省スペースだったので徐々に浸透していき、1960年代には世界的に7人制が主流となり今に至っています。

現在でも発祥地であるヨーロッパでもっとも盛んにおこなわれており、オリンピックでもヨーロッパ勢がメダルをほぼ独占しています。

 

ただし女子については韓国も強豪の一角で、特にソウル・バルセロナオリンピックでは2大会連続金メダルを獲得しています。

日本もこの中に割って入りたいところですが…?

 

2.日本とハンドボールの歴史

日本とハンドボールのかかわりは意外に深く、その始まりは1922年にまでさかのぼります。

ハンドボールはヨーロッパから持ち込まれ、1928年国際アマチュアハンドボール連盟創設時には日本も加盟しています。

 

1937年には全日本選手権も開始。

1960年代には男女とも世界選手権に出場するなど競技レベルも上がる中、1976年に始まったのがリーグHの基となった日本ハンドボールリーグです。

 

3.リーグHになって何が変わった?

日本ハンドボールリーグは2023年にいたるまで48年開催されてきました。

ただ日本では引き続きマイナースポーツの域を出ず、2020年の東京オリンピック男女とも30年以上ぶりに出場したもののほとんど注目もされませんでした。

 

そんな状況を打破するべく誕生したのが「リーグH」です。

リーグHのコンセプトをまとめたサイトがありますのでご紹介します。

leagueh.jp

これもまたChatGPTに要約してもらいましょう。

 

リーグHは、日本国内最高峰のハンドボールリーグであり、将来的にはアジアNo.1、さらには世界トップレベルのリーグを目指しています。


【ビジョンとキーワード】

  • ビジョン: 世界で戦えるハンドボールリーグの実現

  • キーワード:

    • 貢献(CONTRIBUTION): 小学生から大学生までの育成と、地域とのつながりによる地域貢献

    • 国際化(GLOBALIZATION): 世界を見据えた選手・リーグのレベルアップ

    • エンターテインメント(ENTERTAINMENT): ハンドボールの魅力を引き出す多分野とのコラボ

  • キャッチフレーズ: 「共創 × 競争」


【取り組み内容】

  • 試合数の増加:
    2024-25シーズンから男子は2回戦総当たり、女子は3回戦総当たりへ

  • オールスター戦・カップ戦の導入:
    外国籍選手や若手選手の活躍機会を拡大

  • カンファレンス制の導入(2027-28シーズン予定):
    2連戦開催などを見据えた新フォーマットへ

  • プレーオフの拡大:
    男子は6チーム、女子は5チームが進出可能に。将来的にはカンファレンスごとの上位チームが年間チャンピオンを争う


【事業戦略の柱】

  • 貢献:
    育成システムの強化、地域密着型のリーグ運営

  • 国際化:
    アジア・欧州との連携、選手・コーチ・審判の国際交流、プロ化推進

  • エンタメ:
    映像配信、選手ブランディング、音楽やファッションとの融合、他競技とのコラボ


このように、リーグHは競技の発展だけでなく、地域社会・国際社会とのつながり、そしてエンタメ要素の強化によって、新しい時代のハンドボールリーグを創造しようとしています。

 

とまあ、何となくよさそうなことが書いてあります。

ただ、よくよく読むとほとんど具体的なことが書いていないのが気になります。

 

バレーボールのSVリーグにも共通して感じるところですが、少しずつ良くしていこうという気概は見えるもののBリーグに比べてそれが具体的な行動まで落とし込めていないように感じます。

 

Bリーグはあまりにも状態がひどすぎて「オリンピックに出さないぞ」と怒られたところから始まったので、そのプレッシャーから劇的に変化していったという奇跡的な面があったことは否めません。

リーグHにしてもそういった外圧があれば一気に好転するのかもしれませんが、果たしてどうなるやら…。

 

4.まとめ

以上、日本ハンドボール新リーグ「リーグH」でした。

正直なところリーグHになったところでメディア露出がさほど増えていないので、現状では改善されたかどうか見えてこない部分もあります。

 

同じアリーナスポーツのBリーグはバンバン露出が増えているだけに、リーグHも同じように盛り上がれる素地はあるはず。

リーグHの下克上を楽しみに待ちましょう。

 

 

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