注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています
【概要】
下関球場(オーヴィジョンスタジアム下関)は、1988年開場、山口県下関市にある球場。
1949年、今の下関市立市営病院の位置に下関市営球場が作られ、下関に本社がある大洋漁業を母体とした「まるは球団」が設立された。
翌1950年には「大洋ホエールズ」と名を改め、セントラルリーグに加盟する。
セントラルリーグが始まったのもこの年であり、セリーグの8球団は平和台球場、そして下関市営球場にわかれ開幕戦を行なった。すなわち、セリーグの歴史は下関から始まったとも言える。
なお、1950年3月11日に下関市営球場で行われた松竹対中日戦で松竹の岩本が4回裏に満塁ホームランを放ち、これがセリーグ第1号となった(もちろん満塁ホームランとしても第1号)。
ただ、地方都市での興行は厳しく、残念ながらホエールズは1955年には川崎球場に移転する。その後1978年に横浜スタジアムに移転、これがのちの「横浜DeNAベイスターズ」となることはお察しの通りである。
現在のホーム横浜スタジアムはこちら。
それでも下関とホエールズ、ベイスターズの縁は切れる事はなく、オープン戦や公式戦がたびたび行われてきた。
特に1960年には下関で大洋と巨人のダブルヘッダーが行われ、大洋が2試合連続サヨナラ勝ち。球団初のセリーグ制覇、そして日本一への足がかりとなった。
この1960年、更に2度目の日本一となった1998年には、優勝パレードを下関でも行なっている。下関は「ベイスターズの故郷」とも言える地なのだ。
元の下関市営球場は老朽化のため1985年にその役目を終えるが、それに代わって1988年に現下関球場が完成、今に至る。
2008年以降1軍の公式戦は行われてこなかったが、2019年3月10日、ベイスターズ球団70周年を記念してオープン戦が行われる予定だった。
が、雨っ…!!
残念ながら中止となってしまったけど、せっかく球場の目の前まで行ったので記事にしたいと思う。
【アクセス】
最寄まで★★☆☆☆
最寄はJR新下関駅。基本的にこだましか止まらないので、小倉か広島あたりでのぞみから乗り換える必要がある。
新下関駅にはふぐがいる。
下関の中心下関駅は新下関駅から2駅。遠征時はここで宿泊するのが良いだろう。
下関駅もふぐだらけ。
下関駅はなんだかレトロで良い雰囲気。旅情に溢れている。
最寄から★★★☆☆
新下関駅からは徒歩で30分。
本来なら歩いていくところだが、雨が降っていて無理だった。
この日は雨で中止となっているにもかかわらず臨時バスは運行していた。非常にありがたい。
【観戦環境】
球場内には入っていないので評価なし。悲しい…。
【雰囲気】★★★★☆
当然試合は見ていないわけだけど、ガチャでスターマンの下関仕様のバッジをゲット。私はこれだけでもかなり満足できた。来た甲斐があったというものだ。
せっかくなので海峡夢タワーに行った時の様子を。てか前日の時点では晴れていたのです。
左に見えるのはかの有名な巌流島だ。意外と小さいんだなあ。
奥に見えるのは本州と九州を結ぶ関門橋。そのふもとには水曜どうでしょうで有名な壇ノ浦パーキングエリアがある。
こちらは下関駅方面。小さいタワーながら見どころが詰まっていてなかなか面白い。
今回の山口旅行記はこちら。
【グルメ】★★★★★
雨のため屋台は中止していたのだが、無料でくじら汁の振る舞いがあった。若干行儀が悪い感じになってるのはすみません。雨で必死だったのです…。
正直くじらはあんまり好きではないけど、大雨の中テントですするくじら汁は人の温もりを感じる最高の一品であった。ありがたやありがたや。
雨で中止になる事は前日から薄々分かっていたので、その分ふぐやくじらに注ぎ込んだ。一生分食べた気がする(大げさ)。
【街との一体感】★★★★☆
至る所にポスターがあって、下関の街を挙げて盛り上げてくれていたようだ。いやー、もったいないな…。
ちなみに聞くところによれば、下関は7割ホークスファン、3割カープファンで、ベイスターズファンは年配のごく一部なんだろうだ。まあそりゃそうだよな。
今後年に1試合でも定期的にやっていければ馴染みも出てくるんじゃないかな。
【満足度】★★★★★
残念ながら試合は見られなかったが、ベイスターズ球団の歴史を考えると、なんだか生き別れの兄弟にでも出会ったような感覚がある。
今後も試合を行うことがあると思うので、その時はてるてる坊主を用意して見に行きたいと思う。下関との縁が続くことを願って。
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