注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
横浜スタジアムは、1978年開場、神奈川県横浜市にある横浜DeNAベイスターズの本拠地。
球場の概要などは以前書いた記事をどうぞ。
横浜スタジアムは2020東京オリンピックの野球・ソフトボールの会場になったことを受け、2017年より大規模な改修に着手。
・ライト、レフトの後方に各3000席の収容能力を持つスタンド、「ウイング席」を増設
・バックネット裏に個室観覧席や屋上テラス席の増設
・球場を一周できる「Yデッキ」の増設
・横浜公園内にオフィシャルショップ「BAYSTORE PARK」を増設
一番最後のはオリンピックに関係あるのかは疑問だが、何はともあれオリンピックをうまく使ってベイスターズにとっても使いやすい球場に改築した、という印象だ。
子供のころからハマスタに通い続けている筆者としても、あまりの変貌ぶりに驚愕するしかない、という状況である。スタジアムってこんなに変わるもんなんだなあ。
というわけで今回は、増築した部分も含め、前回の記事では十分に伝えきれなかった部分についても色々補足していきたいと思う。
【アクセス】
最寄まで★★★★★
最寄りはJR、および横浜市営地下鉄の関内駅。写真中央の通り、崎陽軒が臨時のお店を出してシウマイ弁当を売り出しているのはおなじみの光景。
改札内のお店で買う方が空いてるしSuicaも使えて便利、というのはここだけの話。
駅舎はベイスターズの装飾が施されており、構内アナウンスは選手が務めているなどいつの間にかベイスターズ一色に染まっていた。
もちろん駅メロはベイスターズ応援歌「熱き星たちよ」である。
またみなとみらい線日本大通り駅も徒歩圏内である。こちらもベイスターズの応援歌を使っている。
最寄から★★★★★
関内駅からは右に曲がり、横断歩道を渡ってすぐ。この写真は横浜スタジアムのコンコースから撮影したものである。
いかに駅から近いか、そして都会の真ん中にあるかがお分かりになるだろう。
【観戦環境】★★★☆☆
今回は、横浜スタジアム完成の最後のピースとなったレフト側ウイング席へ。
グラウンドからの距離はあるものの大変見晴らしがよく、チケット代も安いのでオススメの席種と言えそうだ。
デメリットといえば、あまりに高すぎてちょっと怖いことと、階段がしんどいことだろう。もちろん、ハマスタ名物の「尋常じゃなく狭い席」はこのウイング席においても健在である(ほかのスタンドよりはちょっとましかな…?)。
ただエレベーターがついていて車いす席もこのウイング席に完備されており、バリアフリー化も進んでいる。
スタンド下のコンコース。かつてはここにはチケットが無くても入れたが、今は試合日はチケットを持っていないと入れないようになっている。
逆に言うとチケットがあれば自由に歩けるので、横浜スタジアムの弱点だったコンコース内の混雑は少し解消されたようだ。
スタジアム内のコンコース。かつてはチケットを持っている人はこの狭いコンコースから出られなかったので混雑がひどかったのである。
このコンコースにはベイスターズ関連のグルメが目白押し。ベイカラやベイ餃子など、ネーミングこそ適当なものの味は一級品のグルメがそろう。
ハマスタに来るときには是非ともお腹をペコペコにしていらしてください。後悔はさせません。
(前は崎陽軒のシウマイ弁当しかなかったのになあ…)
このコンコース内には一部とんでもなく狭い部分もある。特に飲み物を持って移動するときは細心の注意が必要だ。
ウイング席を外から見たところ。横浜スタジアム本体からは独立した建物になっており、ここに行くにはコンコースから少しそれた階段を上る必要がある。
この構造をちゃんと理解していないとちょっと迷うかもしれない。
ウイング席を中から見たところ。取ってつけた感が満載だ。
一方、バックネット裏にはVIP用の個室やバーベキューができるテラスなどが完成。私も一度は行ってみたいが、なかなか厳しそうだなあ…。
グッズショップは横浜公園内にあるBAYSTORE PARKと、
コンコース内にあるBAYSTORE HOMEの2店舗。グッズショップもだいぶ充実するようになってきた。
スタジアム外を1周できるデッキも完成。試合日はチケットを持っていれば自由に回ることができ、試合がなければ誰でも自由に歩くことができる。
快適性は以前に比べれば格段にアップしたと思う。相変わらず屋根はないので雨や日差しはもろに食らうけれど…。
【雰囲気】★★★★★
イニング間にはお客さんを飽きさせないよう様々なイベントや演出が行われる。このあたりのうまさは12球団でもトップクラスだと思う。
交流戦では「戦」をイメージし芸人のすゑひろがりずとコラボしたり、
森本稀哲がリーゼントになって登場したり、
マスコット同士の運動会が行われたり、
試合に勝利すると目の前で花火が上がる。野球は試合時間がほかのスポーツに比べて長くダラケがちになるが、横浜スタジアムではあっという間に時が過ぎる、という感覚である。
そしてこの日は暗黒ベイスターズを支えた石川雄洋の引退セレモニーも行われた。いつもは寡黙な男の「優勝したかった…」という一言が胸に突き刺さる。
やっぱり優勝しないと駄目だよな。
【グルメ】★★★★★
今回はせっかくなのでレフト側ウイング席でグルメを調達。横浜中華街の監修を受けた本格中華が楽しめる、その名も濱星樓(はますたろう)が入っている。
ベイ餃子は下のコンコースでも売っているが、やっぱり何度食べても美味しい。タレをつけなくても楽しめる餃子なのだ(というかタレはついてない)。
そしてもう一つ食べたのが海鮮焼きそば。焦げ目がついていて餡との相性も抜群、これはかなりおいしい!
このスタジアムでご飯を食べて後悔するということは格段に減ってきた。もはやおいしくないと生き残れない、グルメ戦争状態になっている。
余談だが、ライト側ウイング席のグルメでは青星寮カレーのカレーパンが一番のオススメ。三崎マグロを使ったベイマグロ丼もこれまたオススメだ。
【街との一体感】★★★★★
2021年シーズンにはハマの番長、三浦大輔が監督に就任。
すかさず横浜駅の駅ビルにはドでかい番長の幕が下がった。このあたりのフットワークの軽さはDeNAならではという感じがする。
また小学生にベイスターズの帽子を配布したり、学校給食に青星寮カレーを提供したり、とにかくお金を使いまくって普及活動にも余念がない。
気付けばDeNAはBリーグの川崎ブレイブサンダース、そしてJリーグのSC相模原の経営にも参画し、一大スポーツビジネスを展開する企業へと事業を転換してきたようだ。
それぞれのホームの記事もありますのでご参考になれば。
その経営の柱となるベイスターズにはこれからもどんどん力を注ぎ込むだろう。いやはや、時代は変わったねえ…T〇Sとかなかったことになってるなあ…。
【満足度】★★★★★
東京オリンピックを機に、大規模な改修に着手した横浜スタジアム、通称ハマスタ。その改修は大成功したといっていいだろう。
もしかしたら、東京オリンピックで最も得をしたのがベイスターズ球団なのかもしれない。これからもどんどんボールパークとして楽しいスタジアムを作り上げていってほしい。
あとは優勝だな…。
索引を作りました!
他のスタジアム・アリーナは↓からどうぞ