注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています
今回は東北楽天ゴールデンイーグルスの試合観戦のために楽天生命パーク宮城を訪れた時の遠征記を紹介します。
試合観戦の模様はこちらをどうぞ!
この旅はとにかく天気に振り回される旅になってしまいました^^;
そのおかげで新潟のおいしいグルメを楽しめたり、秋田へリベンジする気持ちになったり、得たものも色々ありました。
簡単な旅程は下記のとおりです。
それではごゆっくりどうぞ!
1日目・新潟観光+グルメ
上越新幹線で新潟に向かいます。
この2階建て車両も廃止されちゃったみたいですね。新潟行くときの楽しみだったのになあ…。
トンネルばっかりでそんなに景色は良くないけど。
そして新潟駅へ。国鉄時代から続く味のある万代口の駅舎も取り壊しが始まってしまいました。
時代は変わっていくので仕方がありませんね。
新潟は日本海側で唯一の政令指定都市ということもあり、駅前も大都会です。
駅から歩いて10分ほどのにぎり米というお店で朝食を取ります。
手軽に新潟のお米を使ったおにぎりを食べることができます。うまい!
駅からも近いので空いた時間に新潟のお米を楽しむにはちょうどいいお店ですね。
と、ここで大きな問題が。
このままきらきらうえつ号に乗って酒田に向かうはずが、雨の影響で運休となってしまったのです。
これにはさすがに参りました…。この日は電車を乗り継いで秋田で1泊する予定だったのですが、しばしの足止めとなってしまいそうです。
とりあえず夕方の特急は運休の発表がないので、動くことを信じて新潟でもう少し時間をつぶすことにします。
ということで新潟市水族館マリンピアに行きました。この時点でそれほど雨は降っていないのですが…。
マリンピアは日本海の生物の生態を学べる楽しい施設でした。施設内も広いですし子供も楽しめるようになっています。
が、状況が状況なだけに「夕方の電車動くかな…?」ということばかりが気がかりに…。
おかげさまであんまり記憶がありません。また今度改めて落ち着いた時に行きたいと思います。
そして出てくるころには嵐に…。これは夕方の電車も怪しいのでは…?という不安がよぎります。
そしてバスで新潟駅に戻ると不安は見事的中。本日中の秋田への移動が不可能になってしまいました。
ホテルを取り直したり、チケットを取り直したりバッタバタ。気付けばお昼の時間をとうに過ぎていました。
もうこうなったら美味しいお寿司食べたれ!とやけになり、近くで良さそうな店を探して出てきたのがこの弁慶。
ただお昼は過ぎていたのに大行列で、心が折れかけました。そりゃ1日新潟にいるつもりなら準備していましたけど、急遽滞在することになったらちゃんと情報集められませんよ…。
そんな私の救いとなったのが、すぐ隣にあった弁慶の系列店らしき立ち食いのお寿司屋さん。
もう考える頭も失っていた私は吸い込まれるように入店。結果立ち食いだけあってそれほど待たずに食べられました。もう何せぺっこぺこなんですよ…。
いやあ本当に助かりました。生き返るとはこのことですね。
最低の状況で食べた最高のお寿司。これ以上食べ物をおいしく食べられるシチュエーションがあろうか。
人生で一番おいしかったものの上位には間違いなく食い込んでくる思い出です。もちろん平時に食べても最高のお寿司ですよ。
新潟は漫画家を多く輩出していることでも有名で、このバスのラッピングとなっている犬夜叉の作者高橋留美子さんの他、天才バカボンの赤塚不二夫さん、ドカベンの水島新司さん、頭文字Dのしげの秀一さんなどキリがありません。
ということで新潟はアニメ・漫画の街としても売り出し中です。しかしなんで犬夜叉なんだろ…?
ラムちゃんじゃ子供に良くなかったとか…?
車内にも犬夜叉。
新潟駅に戻り、ホテルで一息つきました。もうさすがに疲れた…。
夕飯はタレカツ丼とへぎそばのセット。どちらも新潟名物です。
これまたお寿司に負けず劣らずおいしい!新潟の食べ物は本当によくできています。
向こうに見える派手な建物はレインボータワー。新潟のシンボルの一つでしたが、東日本大震災を機に営業停止、そして2018年に惜しまれつつ解体となりました。
こうしてみると新潟もいろいろ激動の時代にあるんですね。
スクラップに交じるレインボータワーが哀しすぎる…。
先ほど新潟出身の漫画家が多いと書きましたが、実際に新潟市マンガ・アニメ館というのがあります。
時間がなくて中には入れなかったのですが、なかなか楽しそうな施設でした。
雨は上がりましたが、なんだか禍々しい空模様です。本来だったら今頃秋田にいたのに…。
もう少し暗くなってきたころ、万代橋を通りました。
新潟のもう一つのシンボルとなっていて、国の重要文化財にも指定されているほどです。現在残っているのは1929年に作られた3代目。
新潟駅から新潟の中心部を結ぶ大動脈とも言える橋で、11人の死者を出した万代橋事件、1964年の新潟地震、ライトアップ、そして重要文化財指定と酸いも甘いもいろいろ経験してきた歴史があります。
川沿いのベンチに座って万代橋を見ているとなんだか心が洗われるような気分になりました。なんだか静かでとても落ち着くんですよね。
新潟に行くたびにここに行っています。
ただ、ここを歩いている途中で突然大雨が降りだしてきました。新潟は季節風の影響でとんでもなく天気が変わりやすいことでも有名です。
新潟に行くときにはぜひ傘を持ち歩きましょう。天気予報は信頼してはいけません。
いろいろあったNGT48の劇場。未だにNGT48で検索するとサジェストには不穏なワードばかり。
新潟の人も悲しんどるよ。多分。
夜の新潟駅。ぽんしゅ館で日本酒を飲むか迷いましたが、万が一翌朝寝過ごしたら大変なので今回はやめました。
かわりに新潟名物笹団子。疲れた体に染み渡る…。
2日目・秋田グルメ+宮城で試合観戦
翌朝起きてまず調べたのが電車が動くかどうか。一応、無事秋田までは行けるようです。
今日も新潟は曇り。でも新潟では雨が上がったことを「晴れた」というそうなので、きっとこれも晴れなのでしょう。
特急いなほに乗ってとにかく秋田を目指します。1日遅れで乗れたよ…。
秋田まで4時間ほどの長旅を過ごす車内。頼みますよ。
進行方向右側は田園風景。
左側は日本海と、風光明媚な車窓が続き見ていて飽きません。
普段から荒々しいのでしょうが、嵐の影響でより激しく見えます。
一応雨は降っていませんが、普段よりもだいぶノロノロ運転で走っています。
こうなってくると今後のスケジュールも心配になってきました…。
とりあえず新潟で買ったぬれせんべいを食べます。やっぱり新潟のお菓子は美味しい。
昨日昼食を食べる予定だった酒田。結局通り過ぎるだけ…。
この後もひたすら秋田を目指して北進していきます。
秋田が近づくと、風車も多く見られるようになりました。それだけ風が強いんでしょうね。
で、結局秋田には1時間遅れ。食べたかった稲庭うどんを諦めました…。
時計は1時を指していますが、乗る予定の新幹線は13時6分です。もう昼食を食べている時間はありません。
秋田の滞在時間は10分もありませんでした…。何のために来たんだ…。
秋田駅で急いで買った駅弁がこちら、鶏めし。すぐ売り切れてしまう人気商品らしいので、とりあえずこれが買えたのは不幸中の幸いと言ったところでしょう。
もちろん美味しかったですが、疲れていたのでとにかくお腹に詰め込んであとは寝てしまいました。いろいろともったいない。
一眠りすると、一気に杜の都仙台へ。
目的はもちろん楽天生命パーク宮城!どんなに疲れていてもスポーツを見ている時間はすべてが吹っ飛ぶものです。
やっぱりスタジアムは最高だ!
帰り際、スタジアム外の屋台で売っていた山形名物のどんどん焼きを買いました。
キャッシュレスになる前はこんな感じで東北中のグルメを食べられたのですが、前回行った時はだいぶスケールダウンしてしまい悲しい気持ちに…。
今はどうなっているのでしょう。また行きたいな。
どんどん焼き。お腹にたまります。まさにB級グルメという感じですね。
3日目・福島観光+グルメ
3日目は福島から。晴れてて良かったです。
福島駅には大わらじが展示されています。福島わらじ祭りは8月上旬に行われるお祭りで、東北6大祭りに数えられています。
この祭りに使われる羽黒神社の大わらじは長さ12mもあるんだとか。
福島の名物と言えば円盤餃子でございます。
宇都宮や浜松に比べると少し影は薄いですが、戦後満州から引き揚げ福島へたどり着いた人々が考案したとされる歴史を持ちます。
中身に野菜がたっぷり詰まったヘルシー餃子です。なんとなく浜松の餃子に近いような気がします。
福島駅にはJRの他阿武隈急行、そして今回乗る飯坂線が乗り入れています。
飯坂線は見た目の通り、観光電車としての側面も大きい役割を持ちます。道中の景色はそれほど特筆するところはありませんが…。
飯坂線の終着駅は、その名も「飯坂温泉駅」!名前だけでテンションが上がってしまいます。
飯坂温泉は福島の奥座敷ともいわれ、なんとヤマトタケル伝説にも出てくる2世紀からの歴史を持つ由緒正しき温泉なのです。
かの松尾芭蕉も訪れたとされ、写真のように像が残されているほどです。
また写真左の卵みたいな像は日本で初めてラジウムが発見されたことを示すもの。
キュリー夫人がラジウム元素を発見してから6年後の1904年、この地を流れる赤川にラジウムが含まれていることが発見されたそうな。
以降ラジウム温泉としても有名になりました。
古き良き温泉街という感じがしますね。落ち着きます。
旧堀切邸は衆議院議長の堀切善兵衛、関東大震災からの復興に尽くした東京市長の善次郎などを輩出し、大正時代の日本を支えた名家です。
雰囲気がよく散歩するにはちょうど良いです。
そしてここに来たからには温泉に入らないわけにはいきません!
飯坂温泉には9つの共同浴場がありますが、鯖湖湯は松尾芭蕉も漬かったとされる由緒正しきお風呂です。
風情たっぷりで大変よろしいのですが、いかんせん湯温が48度と超絶熱いので注意が必要です。
ホースから水を出して冷ましても良いのですが、その際には一緒に入っている人に一声かけましょう。
あまりに熱かったので2,3分で出てきたような記憶があります。ただその分シャキッと目がさえ、すごく疲れが取れたような気がしました。
とにかくエネルギーは凄い温泉です。
すぐ近くにはお湯をためておける立派な槽もありました。こういうのがあると温泉街に来ている気分になります。
駅前に戻ってきました。温泉で気分も体もさっぱり!
飯坂温泉駅も風情があっていい感じですね。
電車の車内にはのれんがかけられていました。こういうちょっとした工夫が嬉しい。
写真の中合百貨店は、残念ながら2020年8月に閉店、146年の歴史に幕を下ろしました。
今は百貨店も時代とともに消えゆく存在なのか…。
福島駅から少し歩くと阿武隈川があります。こういう山と川のある景色を見ていると落ち着きます。
帰り際、福島ユナイテッドFCの自販機を発見。
福島にもサッカークラブとBリーグのチームがいくつかあるので、機会があれば行ってみたいところです。
色々あった今回の旅行もなんとか無事終了。とにかく疲れました(笑)
まとめ
とにかく初日に電車が止まってしまい一時はどうなることかと思いましたが、結果的には無事(予定通りではありませんが)旅行出来てホッとするという旅でした。
特に新潟で食べたお寿司は一生忘れることはないでしょう。
この時の経験があって、秋田へのリベンジを果たしたり、
あるいはきらきらうえつ号と酒田のリベンジを果たしたりしたのでした。
多少のトラブルがあってもまたいつかはチャンスが訪れるんだな、と再認識する機会にもなりました。人生の教訓にもしたいと思います。
ま、そんな感じで。ケセラセラ、何とかなる。
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