注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
有明コロシアムは、1987年開場、東京都江東区にある屋内アリーナ。
有明コロシアムは日本におけるテニスの聖地として扱われており、筆者も以前楽天オープンの試合を観戦している。
しかし2006年から2016年にかけては、プロバスケリーグであるbjリーグプレイオフの開催地として使用されてきた。
そのためbjリーグのチームにとって「有明」は聖地であり、また目指すべき目標の代名詞でもあった。
しかしいろいろあってbjリーグはNBLと合併しBリーグへ移行。有明でのプレイオフは自然消滅した。
そのあたりの歴史は複雑なので↓の記事にまとめています。
ところが2023年に行われた第98回バスケットボール天皇杯決勝において、突如有明コロシアムがその舞台として使用されることになった。
有明が聖地として復活したのである。
決勝に進んだのは、bjリーグ最多となる4度の優勝を誇りBリーグ開幕以来初のタイトルを狙う琉球ゴールデンキングス、
対するもbjリーグ出身、2017‐19まで天皇杯3連覇を成し遂げるなどBリーグ開幕以来最多の4つのタイトルを獲得している千葉ジェッツ。
お互い相手にとって不足なし、まさにがっぷり四つの舞台は整った。
復活したbjリーグの聖地で天皇杯を掲げるのはどちらのチームか?
【アクセス】
最寄まで★★★★☆
最寄はりんかい線国際展示場駅。渋谷や大崎から一本なので便利ではあるが、運賃が高いのが玉にキズ。
東京の埋め立て地はアクセス手段こそ多いもののどうも使いにくい。
最寄から★★★★★
国際展示場駅からは徒歩5分ほど。駅の右側にある歩道橋を歩いてすぐ。
進んでいくと今回の舞台有明コロシアムの屋根が見えてくる。信号もなく駅からはノンストレス。
【観戦環境】★★★★☆
収容人数は1万人に迫る大規模アリーナ。構造もシンプルで、とても迫力がある。
ただし、上の方が非常に暗いという問題が…。通路を歩くのにも苦労するほどだ。
試合直前になるともうちょっと明るくなったが、むしろ試合前のお客さんが移動する時間の方が明かりが必要なんだよな…。
あと満杯になるのはもう分かっているので、自由席はいらないんじゃなかろうか。ただただお客さんとスタッフさんの負担が増えてしまうだけだ。
ガラガラなら自由席でもいいんだけどね。
ビジョンは小さすぎて得点すらまともに見えないのもつらい。
こうしてみると有明コロシアムは案外バスケ観戦に向いていない場所なのかもしれない。
とはいえ今回はBリーグの試合ではなくあくまで天皇杯なので、あまり多くを求めないものなのかもしれないが。
コンコースは吹き抜けで開放感がありなかなか新鮮。スタジアムとアリーナを組み合わせたような、面白い構造になっていることが分かる。
【雰囲気】★★★★★
天皇杯ゆえ演出自体は簡略化されているが、それでも選手紹介時には光を使った演出が行われる。
何より、中立地の決勝で見られる二色に別れる光景が好き。
この日は声出し応援も解禁されたとあって、両ブースターの圧も相当なものだった。お互い天皇杯にかける気持ちは同じなのだ。
天皇杯はこの雰囲気を存分に楽しむのが正解だろう。
琉球ゴールデンキングスの猛追を振り切った千葉ジェッツが天皇杯4度目の戴冠。ジェッツは天皇杯において無類の強さを誇っている。
【グルメ】
この日は飲食の販売は無し。ただただ試合を観戦して、そのまま帰るという超ストイックな一日であった。
ここに集まっている人は選りすぐりのファンたちだからその辺も織り込み済みだろう。ある意味バスケを極限まで楽しめる環境ではある。
【満足度】★★★★☆
環境面での物足りなさは感じたが、それを補って余りある圧倒的な雰囲気が天皇杯決勝にはあった。
リーグ戦もいいが、中立地での一発勝負の決勝にはまたそこでしか味わえない魅力があるものだ。
しかし西日本のチームもがんばってはいるが、いかんせんBリーグ開幕以降関東以外のチームが天皇杯優勝していないのがちょっと寂しいなあ…。
索引を作りました!
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