スタ辞苑〜全国スタジアム観戦記〜

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枇杷島スポーツセンター~愛知バスケ第四勢力~

注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大の情報を元にしています

【概要】

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枇杷島スポーツセンターは、1987年開館、愛知県名古屋市にあるファイティングイーグルス名古屋の本拠地。

 

元々この場所には市場があったが、移転により空き地となった。

その跡地にできたのが枇杷島スポーツセンターで、アリーナ、格技場、弓道練習場、室内プールなどを備えている。

 

そんな枇杷島スポーツセンターをホームとしているのがBリーグのファイティングイーグルス名古屋である。

前身は1957年に創部された豊田通商バスケットボール部で、現在も正式名称は豊通ファイティングイーグルス名古屋である。

 

Bリーグが開幕してからはB2リーグに振り分けられ、2シーズン目には地区優勝を果たすなど安定した成績を残していた。

そして2021‐22シーズン、42勝8敗と圧倒的な成績を残しB1昇格を果たした。

 

とはいえ枇杷島スポーツセンターは開場してから長い時間が経っており、お世辞にもB1リーグに適している施設とは言えない。

そこで、現在は2026年をめどに新アリーナ建設計画が持ち上がっている。

 

建設事業者として豊田通商株式会社自らの名前が挙がっているあたり、トヨタグループの神通力を感じる。

このアリーナができるかどうかは豊田通商のやる気次第というわけだ。

 

とはいえ、現時点で愛知にはすでに3つもB1リーグにチームがある。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、シーホース三河、三遠ネオフェニックスの3つである。

 

名古屋から距離のある三遠は別にしても、名古屋周辺を3つのチームでファンを奪い合うという状況になってしまっている。

その中でやっと最近B1に上がってきたファイティングイーグルス名古屋が存在感を示すのは並大抵のことではない。

 

新アリーナができれば訴求力は十分となるが、果たしてどうなるだろうか…?

【アクセス】

最寄まで★★★★☆

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最寄は名鉄東枇杷島駅。名鉄名古屋駅から2駅の好立地。

名古屋本線と犬山線の分岐駅であり(正確には枇杷島分岐点だが詳細は割愛)、多くの電車の通り道となっている。

 

ただし普通列車しか停車しないので、その多くは通過していく。

そして場合によっては2両編成なので、乗車位置を間違えると面倒くさいことになったりもする。

 

最寄から★★★★★

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東枇杷島駅からは徒歩5分ほど。

大通りに沿って歩けばよく(渡る必要もない)、信号も1ヶ所しかないのでストレスフリー。立地はめちゃくちゃいいアリーナだ。

 

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途中にすごくいい感じの銭湯がある。時間が合えば入ってみたかった。

 

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公園が見えてくるとその先にあるのが枇杷島スポーツセンター。

試合前後の時間を公園でのんびり過ごすことも可能だ。

 

【観戦環境】★★★★☆

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開場からそれなりに時間が経っているアリーナだが、ちゃんと設計されていて特に見にくさは感じない。

座席の角度もちょうどいい感じだし、コートも近くて臨場感もある。

 

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特徴的なのは天井に映し出されているスコアと映像

少し明るさは足りないものの、これで十分情報を得ることができるし画面も広くとれる。

 

そしてこれならプロジェクターで映し出すだけだから、ビジョンを設置するよりも圧倒的に安く済むはずだ。

 

もともとこういう設計で作られたのか、それともここをスクリーンとして使うというのは後から考えたのかは気になるところ。

いずれにせよナイスアイデア

 

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座席は木製のシートと公園のベンチのようなシートが混じっている。

なんとなく木製の方が高級な気分になる。

 

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アリーナの奥側は二階部分に座席がない。その分アリーナ全体の座席数が少なくなってしまっている。

機会損失が大きく非常にもったいない…。

 

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一方入り口側にはそれなりの数の座席がある。

 

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入り口側から見たアリーナ全景。やはり最大のネックは座席数の少なさ、アリーナの狭さだろう。

立見席までパンパンに入っても3000人に遠く及ばない。

 

これはB2リーグくらいでもギリギリのサイズだが、こと今のB1レベルとなると圧倒的に座席数が足りていない

仮に全試合満席になっても、Bプレミアの基準である観客動員平均4000人は達成することができない

早急な新アリーナ建設が求められる。

 

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コンコースも狭く、少し古い感じもある。

 

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入り口入ってすぐのスペースではグッズやイベントなどを行っている。

とはいえ、やはり手狭な感は否めない。

 

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入場ゲートは2階部分。

いわゆる普通の体育館といったいでたちである。

 

【雰囲気】★★★★☆

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アリーナは小さいながら、光と音の演出は先進的でカッコいい。

照明を落として暗くなると上部のビジョン?が際立って目立ち、より鮮やかさが増す。

 

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アリーナが小さいことを生かして?少数のファンを呼んで行うイベントが多い印象。

ただなかなかにイベントが多いので、見てるだけの観客側は若干ダレるような感じもある。

この辺はバランスが難しいよね…。

 

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マスコットのリードくんはアリーナ内をしょっちゅう徘徊している。

 

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試合前の煽り映像では、チーム名であるイーグルの名古屋の街並みが映し出されて気分も上がる。

名古屋にはチームが多いのでなかなか名古屋を背負う、という感じになりにくい面もあるが…。

 

ファイティングイーグルス名古屋はB1リーグという意味では後発でビハインドも大きいが、その分生き残りに対する本気度、必死さは他の2チームに比べても高いように思う。

名古屋のファンを獲得するため、Bリーグで生き残るためうかうかしている暇はない。

 

【グルメ】★★★★★

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事前情報ではパンやどら焼きくらいしかなかったが、アリーナ前にキッチンカーが出店していた。

これはよいアピールポイントになるはず…。

 

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台湾ホルモンという、なんとも名古屋なネーミングの食べ物。

ホルモンが本当にホルモンしていて、レバーやハチノス?のようないろんな部位が入っていた。

ボリュームもたっぷりで非常に大満足。

 

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名古屋グルメの一つ、あんかけスパゲティの有名店ヨコイも出店。これは珍しい!

もちろんあんかけスパゲティらしく安くてボリューム満点なところは健在。

名古屋を代表するB級グルメの一つだ。

 

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そしてなぜか和菓子系のグルメが充実している。ファイティングイーグルスのロゴが入った小倉マーガリンのどら焼きも販売。

名古屋の人はやはりあんこが好きなようだ。トーストにも塗るくらいだし…。

 

以上、事前情報には全くなかったのでうれしい誤算

特にヨコイのキッチンカーは初めて見たのでとてもビックリ。名古屋を味わいたい人はぜひ。

 

他にも名古屋を味わった旅の記録はこちら。

sportskansen.hatenablog.jp

 

【街との一体感】★★☆☆☆

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駅からアリーナまでの道中、一枚だけポスターを発見。

とはいえ現状名古屋でバスケと言えば、おそらく名古屋ダイヤモンドドルフィンズかシーホース三河に二分される。

 

これから名古屋のパイを奪っていくためには、成績面か何かで圧倒的な強みを持って知名度と人気を高めていくことが必要になるだろう。

 

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名古屋の繁華街にすこーしだけフラッグが設置されていた。

千里の道も一歩から、名古屋の街も一枚のフラッグから。

 

【満足度】★★★★☆

全体的に非常に楽しいアリーナという印象を受けたが、やはりキャパシティの小ささが今のB1リーグの求めるレベルに対して乏しい。

夢の新アリーナは今後のBリーグ、そして愛知県での存在感を増すためには絶対条件となるだろう。

 

愛知県第四の勢力となったイーグルス、果たしてその行方はいずこへ…。

 

索引を作りました!

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