注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています
【概要】
宇都宮市体育館(ブレックスアリーナ宇都宮)は、1979年開場、栃木県宇都宮市にある宇都宮ブレックスのホームアリーナ。
2004年、栃木にプロバスケ設立を目指し活動を開始する。実際に「栃木ブレックス」としてJBL2に参入するのは2007年のこと。
初年度レギュラーシーズンは3位だったものの、プレーオフを制し2部リーグとは言えいきなりリーグチャンピオンになる。
翌年からJBLへ昇格、当時の日本のトップリーグの一つに参戦を果たす(bjリーグもあるからややこしいが…)。初年度こそ5位に終わったものの、JBL参戦2年目となる2009-10年シーズンにはまたもや優勝を果たす。
更にBリーグ初年度の2016年、決勝で川崎との激闘を制し、Bリーグ初代王者に輝く。ブレックスの歴史としても3度目の優勝を果たす。
3つのリーグで優勝したチームはバスケ界でも珍しい、と言うか無いのでは?
そんなブレックスだが、2019年には「栃木ブレックス」から「宇都宮ブレックス」へと改名する。
改名理由は、2026年のB1クラブライセンス新基準に合わせたホームアリーナを作るため、今後宇都宮市とのより密接な協力体制が必要になるから、だという。
栃木県は作る気は無いのかな?とも思うが、まあわざわざ改名までしたのだから宇都宮市の方が見通しが立っているのだろう。
ファンの反発があったかどうかは分からないが、チームコールは「レッツゴー栃木」のままだし、おおよそ受け入れられているのかな、と感じる。
宇都宮ブレックスのBリーグ優勝を記念した記事を書きました!ぜひどうぞ。
宇都宮市内に新しくオープンした日環アリーナ栃木についてはこちら。
【アクセス】
最寄まで★★★☆☆
最寄はJR宇都宮駅。
東京からは遠いが、新幹線も停まるし、宇都宮線でグリーン車にでも乗れば寝てる間に着くので、お金をかけるか時間をかけるかすればそれほど不快感なく行ける。
最寄から★★★☆☆
宇都宮駅からは徒歩20分ほど。平坦な道なので歩いてもそれほど大変ではないし、無料のシャトルバスも走っている。
なお、宇都宮はJR宇都宮駅だけでなく東武宇都宮駅周辺も栄えているが、そちらからも無料のシャトルバスが出ている。歩くと40分はかかるため、至れり尽くせりという感じ。
【観戦環境】★★★★★
1階席で観戦したが、人数の割には見やすいという感じ。外見は古いが、中に入ってしまえばなかなかに快適。
4面ビジョン、リボンビジョンもあり、アリーナの雰囲気作りに一役買っている。
【雰囲気】★★★★★
試合前の雰囲気は他のBリーグのアリーナとさほど変わらない。
が、2階席のサポーター(ブレックスではブースターでなく慣例的にサポーターと呼ぶ)がメガホンを叩き始めると、様相が一変する。
全員で栃木県民歌の合唱、「レッツゴー栃木」コール、そして選手入場…。アリーナ全体がうねり始め、チームを後押しする雰囲気を作っていく。その一連の流れは見事という他ない。
そしてBリーグではチームの音楽に合わせて応援するスタイルが基本だが、このアリーナでは試合中は音楽はほとんど流れない。2階席のリーダーとなるサポーターのメガホンと声援を中心に応援がなされるのだ。
このおかげで、応援を「やらされている」感が薄れ、「アリーナ一体となって応援する」雰囲気が作れているように思う。
この一体感では、個人的にはBリーグで宇都宮と秋田が頭一つ抜けていると勝手に思っている(琉球あたりもすごそう?まだ見に行ってない)。
宇都宮と並んで一体感がえげつない秋田のアリーナはこちら。
【グルメ】
ごめんなさい、餃子を食べ過ぎてアリグルに手が回りませんでした。
うまい。そしてニンニクくさい。
【街との一体感】★★★★★
さすがに宇都宮市内での存在感は一際抜けている。
栃木県内には栃木SC、そして村田や西岡、川崎で話題になった栃木ゴールデンブレーブスなどもあるが、実績はブレックスが抜けてるし人気になるのも分かる。
今後新アリーナになってもこれだけ愛されていれば問題なく人は集まるであろう。
ちなみにアリーナの隣にはプールがあるが、そちらもブレックス仕様だ。子供のうちから刷り込んでいるらしい。
【満足度】★★★★★
魅力がないだの、存在感がないだの、海がないだの散々言われてきた栃木県だが、ブレックスの誕生で栃木県民が故郷への愛を爆発させる場が生まれたなあ、と感じる。
今後も栃木県民の心の拠り所として在り続けていくだろう。
そして群馬、茨城もB2で好成績を収めているし、遠くない将来B1で「北関東ダービー」が見られるはずだ。どんな雰囲気になるか今から楽しみである。
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