注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
今回はモンテディオ山形と山形ワイヴァンズの試合観戦のために山形県総合運動公園陸上競技場(NDソフトスタジアム山形)と山形市総合スポーツセンター第一体育館を訪れた時の遠征記を紹介します。
試合観戦の模様はこちらをどうぞ!
東北と言えば私の中で日本トップクラスに美味しいものがそろっている、というイメージが強いのですが、山形もまた独自の料理、食材が多く大変美味しいグルメを食べることができました。
簡単な旅程は下記のとおりです。
それではごゆっくりどうぞ!
1日目・山形で試合観戦+山形グルメ
朝の東京駅。山形新幹線は1992年に開業したミニ新幹線。
ミニ新幹線というのは在来線上を新幹線の車両が走れるようにしたもので、日本では山形新幹線の他に秋田新幹線があります。
どちらも東北新幹線とドッキングして途中まで200㎞/hオーバーの高速で走りますが、在来線区間に入ると途端に速度が遅くなります。
ただ普通の新幹線に比べて建設期間が短くなるメリットがあるようです。
こちらは山形行きですが、列車によっては新庄まで直通しています。
これのおかげで山形までのアクセスが格段に良くなりました。日本にもっと増えてほしいなあ。
新幹線と言いつつ走るのは在来線のため、防音用の柵もなくのんびりと景色を楽しむことができます。
これはこれでなかなか楽しいのです。
のんびり乗っていると、すぐに山形に到着しました。
よく見たら広告から山形の食材を宣伝してますね。じゅるり。
山形駅に到着。11月ですが天気のおかげかそれほど寒くなくて助かりました。
おいしい山形めしあがれ。
山形駅には以前一度だけ訪れていますが、乗り継ぎの関係で1~2時間くらいいただけ、しかも夏だったのであんまり散策できていません。
今回は時間があるので山形駅の周りをうろうろ観光しようと思います。しかしなかなかに立派な駅舎ですね。
前回の旅はこちら。
前回は山形名物冷やしラーメンを食べましたが(上の記事参照)、さすがに11月では冷やしラーメンは厳しいです。
ということで今回はこちらのお店で焼き肉を頂くことにしました。お店の名前はその名も山牛、きっと山形牛のはず!
焼肉となると高級なところならすぐ1万近くいってしまうでしょうが、ランチであれば1000円台で済みます。
一通りおいしいお肉が味わえてこの値段ならもうこのまま帰っても悔いはありません。一気に山形が好きになりましたよ。
山形市街をぶらぶら。
私の好きなラーメンYouTuber、SUSURUさんの自販機を発見。
買ってみたいが、さすがに旅先でラーメンを持ち歩くわけにはいかず…。
でも山形はラーメン消費量堂々の全国1位なので、こういうのがあるのもうなずけます。
大通りを進んでいくと、山形のシンボルともいえる文翔館に到着。
こちらは元々山形県庁、そして山形県議会として使われていた施設を再利用して見学できるようにしたもので、国の重要文化財となっています。
山形では1911年に大火によって県庁や県議会をはじめとするここら一帯が焼失してしまいました。そこで耐火建築物として改めて作られたのがこの建物だそうです。
すなわちこの文翔館は、大火からの山形の復興を象徴する建物でもあるのです。
そんな歴史は置いておいても、単純に中を見て回るだけで十分に楽しむことができます。良い雰囲気の建物です。
こんなのアニメの中でしか見たことない景色ですよ。
二階のバルコニーからの景色もなかなか乙なものです。ここが山形の中心地で、この大通りから復興していったわけですね。
右に見える大きな建物が山形市役所です。
ソファにダイブしたくなりますが、そんな行儀の悪い人はこの部屋に入れなかったでしょうね。
映画るろうに剣心など、映画やドラマの撮影でもいろいろ使われているようです。
まだ見たことが無いのでいつか見た時、文翔館のことを思い出したいですね。
山形新幹線が開通するきっかけになったのがこちらのべにばな国体。後ほどモンテディオ山形の試合を観戦する山形県総合運動公園陸上競技場が会場となりました。
真ん中の聖火台は今でも残っています。
中庭。レンガ造りのいい雰囲気ですね。
ただ日当たりはよくないのでちと寒い…。
個人的にここが一番気に入りました。会見?かなんかで使っていた施設だったかと思いますが、レトロで落ち着いていてとても良かったです。
横からとってみました。なんとこれらの施設は無料で見学することができます。太っ腹。
その代わり山形でおいしいものをいっぱい食べてお金を落としていかなければ。
文翔館から少し歩くと、山形城跡があります。
別名霞城とも言い、霞城公園として整備されています。
築城したのはこちらの最上義光。今もこうして像が公園の中心に残っています。
近くに最上義光歴史館もあり、山形の人に愛されている存在であることが分かります。
今回もう一つ見学したかったのが、こちらの済生館。
元々は私立病院であった建物で、こちらも国の重要文化財に指定されています。もともとは県庁そばにあったようですが、現在はこちらに移設して山形市郷土館として活用されています。
大きな建物ではありませんが、こちらもなかなか味のある良い建物です。1877年にできたものですから、相当な歴史を持っています。
中も木造で歩いていて楽しいです。らせん階段ってワクワクしますよね。
小腹が空いたので、山形と言えば、というおやつを食べることにします。
こちらが山形名物どんどん焼き。このようにどんどん焼き専門店もあるほど山形になじんでいるおやつです。
小麦粉でできたどんどん焼きは割りばしにまかれており、B級感は満載。中にはほとんど具は入っておらず、すがすがしいまでにシンプルな食べ物です。
そりゃ、とんでもなくうまい!とはならないのですが、もちもちとしたどんどん焼きは食べているうちにどんどんクセになり、食べ終わるころには満足感でいっぱいです。腹持ちも抜群です。
確かにこれは学生だったら帰りによって食べていきたくなる、そんな味ですね。実際地元の人も多く来ていて、サクッと食べたり持って帰ったりする人が多いようでした。
山形のソウルフードと言って間違いないでしょう。
ぶらぶら歩いていると、行列のできているお店がありました。
それがこの榮玉堂。なんと江戸時代末期からの歴史がある由緒あるどら焼き店だそうです。
下調べしているときには全く気づきませんでしたが、犬も歩けば棒に当たる、現地でいろいろ探してみるのも大事なことですね。
行列がかなり長くなっていたので、何度か通りがかりチャンスをうかがっていたのですが、この時間になって誰もいなくなっていました。
もちろんその分品物も減っていたのですが、その中でも抹茶どら焼きを購入。これはホテルでの楽しみにすることにします。
あまり関東では見ない消火栓を発見。こういうのでも地方に来た感が味わえたりするのです。
山形の繁華街あたりを散策。
この七日町(なぬかまち)と呼ばれるエリアはちょっとした観光スポットになっています。わざわざここ目当てで山形に行くかというと微妙ですが…雰囲気は良いですよね。
オシャレなお店が何軒か連なっています。
ここを歩いているとおじさんに声をかけられ、ちょっとびっくりしました。
よく話を聞いてみると、ここに来た人に何でここに来たのか、などとアンケートを取っている方でした。
山形でも若者をどうやって取り込むか、は喫緊の課題になっているようです。
その反対側にあるのが、1700年創業、山形唯一の百貨店、大沼。
…だったのですが、2020年に経営破綻、この建物はその名残です。
これにより、山形は47都道府県で初めて百貨店がない県になってしまいました。それだけ地方で百貨店が生き残るというのは大変なことなのです。
Amazonがあればたいてい何でもそろいますからねえ…。
山形駅前の大通りです。こんなに立派でも百貨店はつぶれてしまうんですね。
山形駅舎。でかい。
電車に乗って少し移動。
山形市総合スポーツセンター第一体育館に向かいます。田んぼに山、この風景こそ山形の原風景と言えるんじゃないでしょうか。
観光スポットでなくても十分に旅情って味わえるんですよね。
到着。山を模しているという形もなかなか良いものです。
試合も終わり、一路天童へ。
新幹線も止まる駅ですが、有人改札なんですね。
駅から伸びる通りですが、山形に比べると地方都市感が増します。
今日の宿。
スーパーで買ってきた山形の食材を使ったお惣菜と前述のどら焼き、そして駅ビルで売っていた山形旬香菓というゼリー(袋の中)。
どら焼きはもちろん美味しかったのですが、ゼリーが個人的にかなりのヒットでした。
中には山形名物のラフランスやさくらんぼ、白桃がごろっと入っていて、山形のフルーツを一挙に楽しめます。
一つ400円くらい、3種類楽しむには軽く1000円を超える高級品ですが、フルーツをそのまま買って食べるよりよっぽど手軽ですし、なによりめちゃくちゃ美味しいので山形土産にとてもいいと思います。
2日目・山形で試合観戦+山形グルメ
朝の天童。地方ですねえ…。
山形ローカル天気予報をやっていたので記念にパチリ。
あまり朝食付きにはしないのですが、何となくホテルで朝食を食べてみました。バランスもいいしたまにはいいですよね。
山形駅の自販機で売っていたラフランスのジュース。
山形名物だ!と思っていたら、横浜の自販機でも普通に売っていました。くそう、だまされた。
駅の自販機ってよく見ると、結構地方から取り寄せてきたジュースとか売ってるんですよね。愛媛のミカンジュースとか。
天童駅には、将棋資料館が併設されています。
天童は将棋の街として知られており、将棋駒の9割がここ天童で作られています。
私は学生時代将棋部に入っていて多少は将棋の知識があり、大変楽しむことができました。いろんな将棋駒があり、全部見ても1時間もかからないので、天童にお越しの際はぜひどうぞ。
近年は藤井総太さんの活躍もあってがぜん盛り上がる将棋界ですが、将棋指しの端くれとしてはとてもうれしいですね。将棋もマインドスポーツの一つですから…。
ポストの上にも王将がのっています。意味は不明。
天童駅から見た通り。やっぱり山がありますね。
山形だからね。
こんなところにも将棋駒。
ずんずん歩いていきます。
道中あったのが山形ローカルスーパーのヤマザワ。
山形駅前にもお店があり、昨日買った総菜はヤマザワのものです。山形ワイヴァンズのスポンサーもしてくれているありがたい企業。
お総菜コーナー自体は関東のものとさほど変わりませんが、唯一芋煮が売っているのが大きな違いでした。
天童には天童温泉もあり、こちらは数少ない日帰り入浴ができる施設。
広くはありませんが、温泉を楽しむことができました。
ここから山に入っていきます。
良い景色ですね。
ずんずん登っていきます。
ふと振り返るとなかなかの景色が広がっていました。
頂上にあるのがこの広場。
ここでは毎年春に人間将棋が行われていて、プロ棋士が対局を行っています。藤井さんも指したことがあります。
全ての駒を1回は動かすという暗黙のルールがあって、勝負というよりはエンターテインメントって感じですね。
山から下りるとこちらにも面白そうな施設がありましたが、今回はパス。
ここからスタジアムに向かって歩きます。
そしてこちらがモンテディオ山形のホームNDソフトスタジアム。美味しいものがてんこ盛りのステキなスタジアムでした。
試合も終わり山形駅に戻ると、すっかり暗くなっていました。
夕飯はこちら、庄司屋でいただきます。
山形と言えばそばも有名なんですよね。ということで天そば。
これがまあ絶品でした。この庄司屋、かなりの人気店なのでご注意ください。
最後に山形駅前をちょっと歩きました。ばいばい山形。
最後少し時間が余ったので、改札のすぐ前にある平田牧場で過ごしました。
とんかつも美味しかったですが、疲れた体にこのリンゴジュースが染みわたりました…。山形はやっぱりフルーツだなぁ。
名残惜しいですが帰ります。
というわけで家路につきました。家に着くころにはへとへとでした。
まとめ
二日間、観光もボチボチやりつつ、ひたすら山形のグルメを食べる旅となりました。
もちろんスポーツ観戦メインのため山寺や銀山温泉などガッツリ観光はできなかったのですが、そうでなくても十分すぎるほど山形の魅力を堪能できたのではないかと思います。
やっぱり東北はどこに行っても食べ物がおいしくて素晴らしいですね。今度はどこに行こうかなあ…。
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