スタ辞苑〜全国スタジアム観戦記〜

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山形市総合スポーツセンター第一体育館~芋煮がおいしいアリーナ~

注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大の情報を元にしています

【概要】

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山形市総合スポーツセンター第一体育館は、1989年開場、山形県山形市にある体育館。Bリーグの山形ワイヴァンズのサブアリーナの一つであり、2015年まではホームアリーナだった。

蔵や山並みを意識した山形ならではの外観になっていて、見た目だけでも楽しい。また東日本大震災の際には避難所になるなど、緊急時にも活用されている。

 

そんな体育館をホームとする山形ワイヴァンズは2013年に創設された比較的新しいプロバスケチーム。正式名称はパスラボ山形ワイヴァンズだが、現在は公式サイトからもほとんどパスラボの名前は消えている。

パスラボとは運営会社の名前だが、Googleで検索すると大学受験生用のYouTubeチャンネルが出てくる。多分何の関係もないだろう。

 

山形ワイヴァンズは、元々は現在Bリーグ屈指の人気チームとなっている宇都宮ブレックスの下部組織TGI_D-RISEというチームを源流としている。これが2013年から山形に移り、山形ワイヴァンズとなった。

宇都宮ブレックスについてはこちら。

sportskansen.hatenablog.jp

 

2016年にBリーグが開幕するとB2リーグに振り分けられる。

2019‐20シーズンには年間8勝勝率1割台となかなかに悲惨な成績を残すも、東京エクセレンスがライセンスを取れなかった影響でB3降格、その代わりにB3降格を免れる

成績は十分だったのにB3に降格した東京エクセレンスの悲劇のストーリーはこちら。

sportskansen.hatenablog.jp

sportskansen.hatenablog.jp

 

すると翌シーズン、成績を5割台まで引き戻しいきなりプレーオフに出場。B1へ昇格した群馬クレインサンダーズに敗れるも躍進のシーズンとなった。

まだまだ歴史の浅い山形ワイヴァンズ、いずれは力をつけて秋田、仙台に続く東北3番目のB1リーグ昇格を目指したいが果たして…?

【アクセス】

最寄まで★★★☆☆

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最寄はJR羽前千歳駅。本数は多くないものの、仙山線と奥羽本線の2本が乗り入れており山形駅からのアクセスはそれなりにいい。山形駅からバスも出ているらしい。

 

最寄から★★★☆☆

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羽前千歳駅からは徒歩15分ほど。

このスポーツセンターがあることからスポーツの町を売りにしているようだ。Jリーグのモンテディオ山形のホームスタジアム誘致も行っている。

 

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駅からの道を歩いていくと見えてくるのは畑、アリーナ、そして山並み。私の中で山形の一風景として強烈に頭に刻み込まれた。

 

今回の山形旅行記はこちら。

sportskansen.hatenablog.jp

 

【観戦環境】★★★★☆

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それなりに大きいアリーナであるが、特に見にくさは感じない。

ただ残念ながら、B1ライセンスに届くほどのキャパシティはないため、ホームアリーナからは外されてしまった。

 

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外観は非常に凝っているアリーナだが、なんとなく内部の雰囲気は無機質なものを感じる。

例えていうなら学校の視聴覚室と言えば伝わるだろうか。あの無味無臭で何にも感じない空間というか…。

 

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バスケの魅力の一つと言えば外国人同士のバチバチのぶつかり合い体がぶつかる音まで聞こえてきそうなほどの迫力だ。

 

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横側はこんな感じ。山か何か?を模した座席の配色になっている。

 

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アリーナ全景。十分なサイズに見えるが、これでもB1ライセンスには届かないんだなあ。

 

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コンコース。グッズ販売やその他イベントブースが設けられている。

 

【雰囲気】★★★☆☆

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チアがおり試合を盛り上げてくれるが、Bリーグによくある光や音の演出は特になし。

プロバスケチームとしてはまだまだできることがありそう。

 

また試合中にはアナウンスのお姉さんがずっとディフェンスコールやオフェンスコールを煽っていて大変だなあと思った。すごいのどが丈夫な人なんだなあ。

 

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とはいえ、やっぱり試合は盛り上がるのがバスケのいいところ。スリーポイントやダンクなどお決まりのシーンでは会場がどっと盛り上がる。

 

【グルメ】★★★★★

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今回一番楽しみにしていたのがグルメ

ホームページを見るとそれほどお店の数は多くなさそうだったが、山形グルメを取り扱うお店が一つありとても楽しみにしていたのだ。

 

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そんな中購入したのが玉こんにゃく。味がじゅわっと染み出しとてもおいしい。

山形の観光地山寺の名物ともなっており、間違いなく山形のソウルフードの一つ。

 

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そして山形を代表するグルメと言えばやっぱり芋煮

江戸時代からの長い歴史を持ち、今でもスーパーに行けば芋煮を売っているし、寒い時期には芋煮会を開いて集まるのが当たり前だそう。

 

そんな長い歴史を持っているだけあってか、味が抜群にいい!

おつゆにはお肉の味がしみだしていて、ゴロゴロと入っている里芋がそれを吸い取ってうまみたっぷり。

山形の人はこんなおいしいものを隠していたのか…!!山形に来たら芋煮を食べておけば間違いないとこの時確信した。

 

【街との一体感】★★★★☆

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山形駅周辺ではあまりワイヴァンズのポスターは見られず。山形名物どんどん焼きのお店で初めてワイヴァンズのポスターを発見することができた。

 

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山形県を代表するローカルスーパー、ヤマザワは山形ワイヴァンズのスポンサーを務めており、各店舗に山形ワイヴァンズののぼりがある。

勝利した翌日はセールとかやったらおばちゃんたちに人気が出そうだ。

 

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また本来のホームアリーナがある天童では、山形ワイヴァンズのフラッグが通り沿いにずらっと並んでいる。

ワイヴァンズというより天童市自体がスポーツに力を入れているらしく、モンテディオ山形はもちろん東北楽天ゴールデンイーグルスのフラッグもあるのだが、それでもワイヴァンズが天童市に推されていることには違いない。

 

【満足度】★★★★☆

試合自体も面白く楽しかったのだが、アリーナを出て心に一番残ったのは「おいしい芋煮」であった。

本当に芋煮を食べるためだけにこのアリーナを訪れる価値があるんじゃないかと思えるほどだった。また芋煮を食べに来ようかな…(芋煮が出ない日に当たったらやだな)。

 

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