注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
愛知県体育館 (ドルフィンズアリーナ)は、1964年竣工、愛知県名古屋市にある名古屋ダイヤモンドドルフィンズのホームアリーナ。
このアリーナで行われる最も有名なイベントと言えば、なんといっても大相撲名古屋場所。
開場直後の1965年から行われてきた名古屋場所は、大相撲の夏の風物詩としてすっかり定着している。
(ただし2025年から愛知国際アリーナで行うとのこと)
そんな愛知県体育館は、Bリーグの名古屋ダイヤモンドドルフィンズが命名権を取得したことにより、2018年からドルフィンズアリーナという名称で親しまれている。
大相撲の本場所がカタカナの名前がついた施設で行われているというのは何とも面白い現象だ。
ただし、NHKにおいては「企業名などを除いた施設名が定着している場合には、企業名などを除いた名称を使うこともある」というガイドラインにより、ドルフィンズアリーナの名称は使われていない。
NHKで名前が使われないのだから、ドルフィンズとしては痛しかゆしというところだろう。
そんなドルフィンズについても軽くご紹介。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズは1950年に創設された三菱電機の男子バスケ部を源流とするバスケチーム。
もちろん、チーム名のダイヤモンドは三菱のことを指している。…はず。
三菱電機時代は5回のタイトルを獲得するなど強豪ではあったが、Bリーグが開幕してからは「弱くはないが、一番ではない」という微妙な立ち位置につけていた。
しかし2023-24シーズン大きく躍進、琉球の7連覇を阻み最終戦での逆転で西地区優勝を果たした。
これからのさらなる飛躍も期待される。
なお2018年にはドラマ「トリック」で知られる堤幸彦氏が試合演出を行ったことで話題となったが、今もそれが生かされているかは定かではない。
というか、wikipediaにも書いてないんですけど、もしかしてなかったことになってる?
せっかくだからどなたか書いてちょーよ。
【アクセス】
最寄まで★★★★☆
最寄は地下鉄の市役所前駅。名古屋のシンボル名古屋城の最寄でもあり、駅の入り口もいい感じになっている。
ただし名古屋から行くときは乗り換え必須なうえ、名古屋~栄間が鬼のように混むので結構大変だ。
何か名古屋の地下鉄ってかゆいところに手が届かない感じがあるんだよな…。主要な交通手段であることに違いはないんだけど。
地下鉄に乗らずほとんど地上をぶらぶらした名古屋旅行記はこちら。
最寄から★★★★★
駅からはお濠から石垣に向かって徒歩5分ほど。つまりもともと名古屋城の城内ってことかな?
信号もなく案内も十分でスムーズに移動できる。試合前後の時間に名古屋城を見学するのも良い。
【観戦環境】★★★☆☆
試合を観戦するうえでは特に大きな問題はない。ないのだが…
上の方だと柱があるためになんだか窮屈な感じがする。しかも非常に暗い。
古い体育館あるあるだなあ…。2階席の前方ぐらいがちょうどいいかもしれない。
アリーナ全景。最大収容人数は7000人を超える、東海地方でも有数の大きさ。
大相撲をやるくらいだからね。
コンコースには選手パネルがあったりモニターがあったり、なんとか雰囲気を作ろうとしている。
が、アリーナ自体の古さはかき消せない…。
1階のコンコースにはグッズショップなどが並んでいる。
その脇には力士の像があるが、無理やりドルフィンズのマスクをつけられている。
なかなかツッコミどころが多い代物だ。
床にプロジェクションマッピングみたいな案内があるのがちょっと面白い。分かりやすくていいね。
一番上からは秘密基地に通じる階段がある。たまにスタッフさんが登って行っていた。
いいなあうらやましいなあ。
【雰囲気】★★★★★
日常感あふれるアリーナであるが、光と音の演出が入ると一気に雰囲気が変わって非日常の空気が流れる。
こういう演出ってとても大事なんだなあ、と改めて実感。
また個人的に、90年代、00年代、10年代のJポップを様々に流していたのが好印象。どの年代の人も楽しめる上、やっぱりみんな知っている楽曲は盛り上がりやすい。
モー娘。の曲がこんなに楽しいなんて知らなかったよ。
最近流行りの、太鼓の達人のように手拍子を煽る演出もあり。これ楽しいんだけど、手を叩くのに夢中になって他が見えなくなるんだよね(笑)
応援はとても分かりやすいし、3ポイントが決まった時はどわっと盛り上がる。
この日は4000人以上のお客さんが集まったこともあって、いいプレーが決まるたびに会場が沸き立つ。
また、フリースローが決まるたびに流れる「すずらん鍼灸接骨院」の曲が妙に頭に残る。ゲストで来てたスギちゃんもイジっていた。
この日はオーバータイム(延長)にまでもつれ込む大接戦となったが、残り5秒での一撃で辛くもドルフィンズが逃げ切った。
ただ、私の周りのお客さんは初めて来たようなお客さんが多かったのか、盛り上がっている人が少なかったのがちょっと寂しかった…。
皆さん、こんな試合見られるなんて超幸せですよ!我を忘れてもっと盛り上がっていこうぜ!
とはいえ、会場全体は凄く盛り上がっていた。お客さんがもう少し少なかったら★4だったかもしれないが、とりあえずこの試合はとても楽しかったので★5とします。
【グルメ】★★★★★
アリーナ前にはキッチンカーが並んでいる。楽しい。
その中で私の心をわしづかみにしたのがからあげであった。
からあげなんてどこでも食べられるけど、ここのはあまじょっぱいタレ、カリカリの軽く揚がった衣が自分好み過ぎる…。
もしかしたら人生でもトップクラスに好きなタイプの唐揚げだったかもしれない。
確か178(いなば)からあげというお店だったが、もし今度見かけたら絶対に買おう。
それから名古屋名物の天むす。こちらもえびが結構大きくてなかなか侮れない一品。
なぜかおしるこの無料配布をやっていたのでもらってみた。白玉が3つ、甘すぎないあんこ、見た目は微妙だけど意外と満足できた。
でもまあ、今回は唐揚げが最高すぎたな。
【街との一体感】★★★★☆
名古屋という大都市ということもあってか、アリーナ周りで見かけたのは名古屋城にある選手ののぼりくらいであった。
名古屋は中日ドラゴンズの存在があまりにも大きすぎるから大変だ…。でもこの日のような試合ができれば自然とお客さんも増えるだろう。
名古屋駅にもエレベーターがドルフィンズ仕様になっているところがあった。
意識していなければ気付かないだろうが…。
また、ナゴヤドーム隣のイオンモールにもドルフィンズコーナーが設けられていた。
このあたりが三菱の敷地であることは無関係ではないだろう。
また名古屋市営地下鉄とコラボキャンペーンをやったり、
栄の商業施設ともコラボキャンペーンをやっていたりする。
地道な活動ながら、名古屋での存在感も増しては来ているようだ。
【満足度】★★★★★
とにかくこの日は、お客さんがいっぱい入ったのと、内容として最高の試合がかみ合って、大満足の一日となった。
いろいろと運が良かったのもあるかもしれないが、とにもかくにもこれだけの会場の雰囲気を作れたんだから十分だろう。
名古屋は大都市ゆえの苦労もあるだろうが、これだけの大きなアリーナとスポーツ好きの市民がいるし十分やっていける下地はあるはず。
冬のスポーツの定番として名古屋に定着したらうれしいな(でも名古屋はバスケチーム多すぎるんだよな…)。
索引を作りました!
他のスタジアム・アリーナは↓からどうぞ